ダイソーの「2wayランタンスタンド」を検証!メリット・デメリットをレビュー

ダイソーのランタンスタンドの内容物

ポール+杭

ポールは約35cmが2本と、32.5cmが1本入っています。アルミ製のため非常に軽量でありながらしっかりとした強度を感じます。表面はザラザラとしており、ややマットなつや感です。アルミはさびにくい素材であることに加え、表面には強度を高めたり腐食を防いだりするアルマイト加工が施されているため、耐久性にも期待できます。

地面に打ち込む杭の長さは約8.5cm。ポールよりやや細く、おそらく中は空洞ではないため、ポールよりも重みを感じました。片方は尖っており、もう片方はネジ状に加工されています。

ボールペンと比較すると、ポールはボールペンと同じくらいの太さ(写真左)、杭はやや細め(写真右)です。

クランプ

クランプはポールをテーブルに挟んで固定するときに使用します。下のネジをまわすことでテーブルに固定でき、上のネジはポールを挿し込んで固定するためのものです。

クランプは手のひらに収まるサイズですが、単体で120gほどあります。ポールに比べてずっしりと重く、筆者としては「想像していたよりも大きい」という印象です。

収納袋

ポールやクランプなどを全て収納できる袋と、クランプ用の小さい袋が付属されています。クランプは別で収納することにより、ネジや角がポールとぶつかって傷がつくのを防ぐことができそうです。

大きな収納袋のひもにはコードストッパーが付いているため、袋に入れた中身が不意に飛び出してしまう心配はなさそう。こうした小さな配慮もうれしいポイントです。


ダイソーのランタンスタンドの2通りの使い方

ダイソーのランタンスタンドは2way仕様のため、使用する道具やシーンに合わせて使い分けられます。どのように使うのか写真を交えて解説していきます。

その1. 地面に打ち込んで固定する

1つ目の使い方は、地面への「打ち込み式」です。まず、芝生や土などの地面に杭を打ち込みます。このときネジ部分が潰れてしまわないように、ゴム製のハンマーを使うか、タオルをかぶせて打ち込むようにしましょう。

次に、杭にクランプを取りつけます。クランプのネジ穴に杭を挿し込み、くるくるとまわして固定します。

その2. クランプでテーブルを挟んで固定する

2つ目の使い方は、テーブルへの「固定式」です。画像のようにクランプをテーブルの厚さに合わせ、下のネジをまわして固定します。

テーブルの天板をしっかりと挟めるまで、ネジをまわします。

クランプは約4.7cmまで広げられるため、天板の厚さが4cm程度のテーブルまで使用できそうです。

ポールを挿して完成

打ち込み式、固定式ともに、最後にクランプの上の穴にポールを挿し込んで、ネジで固定します。

はじめに、一番短いポールの内側がネジ状になっていない部分を下にして挿し込みます。順番を間違うと、ポールが連結できなくなるため注意しましょう。

続いてネジ状になっているゴールドの部分を入れ、くるくるとまわして連結していきます。

ポールを2本、または3本つなげれば完成です。


高さは2段階、計4通りの使い方ができる

ダイソーのランタンスタンドは、連結するポールの数で2通りの高さに調整できます。固定方法が2通り、ポールの高さが2通りの計4通りの使い方が可能。椅子やテーブルの高さに合わせて、自分好みの位置でテントサイトを照らすことができます。

ポール2本と3本の場合の高さ(クランプからの高さ)は以下の通りです。

  • ポール2本…約61cm
  • ポール3本…約94cm


テーブル、キャンプチェアと並べた様子を撮影しましたので、参考にしてください。
(テーブルの高さ:40cm、キャンプチェアの高さ:76cm)

地面に打ち込んだ場合

ポール2本

ポール3本

テーブルに固定した場合

ポール2本

ポール3本


どれくらいの重さのランタンまで使えるか検証!

ダイソーのランタンスタンドがどれぐらいの重さまで耐えられるか、水を入れたペットボトルを使って検証しました。普段使っているランタンの重さを確認して、傾きやぐらつきなどを参考にしてください。

地面に打ち込み、ポール2本の場合

地面に打ち込んでポール2本をつなげて使うと、計4通りの使い方の中で最も安定感がありました。ランタンの位置が低いため、広範囲を照らすことはできませんが、夜に足元を照らしたり、オイルタンタンを掛けてゆったりと眺めたりするのには向いていそうです。

地面に打ち込み、ポール3本の場合

ポールを3本使用した場合でも安定感があり、テーブルで使用したときに比べると傾きは少ない印象です。わずかにぐらついたものの、杭を深く打ち込んでおけば1kg程度の重りでも倒れる心配はなさそうでした。

説明書によると、耐荷重(テーブルに固定した場合)は約1kg。しかし、大型のガスランタンやガソリンランタンは重さが1.5kgほどあるものも多く存在します。ためしに1.5kgの重りを掛けてみました。結果、スタンドが倒れることはありませんでしたが、大きくぐらついたため、1.5kg以上のランタンや、火気を使用する製品は使わない方が良いでしょう。

テーブルに固定、ポール2本の場合

テーブルに固定してポールを2本使用した場合、重さ500gの時点で不安定ではないものの、多少のぐらつきを感じました。800g以上の重りを乗せると少しの衝撃で倒れるのでは…」と心配になるほどポールが横に大きく傾いて、ぐらつきました。

説明書上では、テーブルに固定する場合の耐荷重1kgと記載されていましたが、今回使用したアルミ製のロールトップテーブルでは、安全に使えるのは500g程度のランタンまでだと感じました。

テーブルに固定、ポール3本の場合

テーブルに固定してポールを3本をつなげて使うと、500gの重りでも不安定に感じます。800g以上の重りではポール全体が激しくぐらついてしまったため、安全のためにもこの方法では重いランタンを使わない方が良いでしょう。

1kgの重りを乗せたところ、天板が脚から一気に外れて、真横に倒れてしまいました。天板と脚が一体になっているテーブルであればもう少し強度が増すのかもしれませんが、検証に使った筆者のテーブルでは、1kgの重りに耐えられずランタンスタンドとして使用することはできませんでした。

テーブルの形状や構造によって、安定感や耐荷重に多少の違いが出るかもしれませんので、参考にしてください。


使ってわかった!メリットとデメリット

ランタンスタンドは便利なアイテムですが、ダイソー商品特有の形状や構造があり、使いにくさを感じた部分もありました。良いと感じた点と、そうでなかった点を正直に解説していきます。

メリット

最も大きなメリットだと感じたことは、やはり価格の安さ!アウトドアブランドにはまねできない大きな魅力といえるでしょう。また、低価格でありながら機能性にも優れています。2通りの設置方法ができ、高さも調整が可能。

テーブルに固定すれば、地面が土ではない自宅の駐車場や、杭が抜けやすい砂浜などでも利用できます。コストを抑えたいけれど、一定の機能性にもこだわりたいという「コスパ重視」の人にはぴったりです。

デメリット

パーツの構造や接続部分の精度が低く、使いにくさを感じました。たとえば、杭とクランプを接続する部分は滑りが悪く、最後までねじ込むには滑りを良くするオイルがあった方が良さそうです。設置するときに接続部分が見えないことも、余計に扱いづらく感じました。

つまみ部分がテーブルに当たってしまい、ねじがまわせませんでした。

また、ポールを固定するネジがテーブルに当たってしまい、まわせませんでした。ポールを挿す部分のねじはまわさなくても固定はできますが、ネジが当たらないようテーブルの隅に設置するのが良いでしょう。使えないほどではないものの、若干の扱いにくさがあるため、完璧なものを求める人にとってはストレスを感じるかもしれません。


設置や使用時の注意点

テーブルに固定する場合は安定感が乏しいため、できるだけ軽いランタンを使用するのがおすすめです。説明書には「耐荷重1kg」とありますが、軽量のテーブルや天板の薄いテーブルでは、より不安定になるため注意しましょう。

地面に打ち込むスタイルであれば、安定感はグッとアップします。杭を地中に深く打ち込めば、さらにぐらつきを抑えられます。ただし、力任せに杭を打ち込むとネジ部分が変形してしまうため、ゴム製のハンマーを使うか、タオルをかぶせて打ち込むようにしましょう。


【結論】ダイソーのランタンスタンドはコスパ重視派に最適!

ダイソーのランタンスタンドは、1,100円(税込)で購入でき、コストを抑えたい人におすすめです。アウトドアメーカーから販売されている高額な商品と比べると、精度がやや低い部分はあるものの、ランタンを掛けてサイトを照らすという役割はしっかりと果たしてくれました。

組み立てや細かいパーツの扱いづらさは面倒に感じるかもしれませんが、コストを抑えつつ、一定の機能性を求める「コスパ重視」の人には最適。自分で使いやすく加工したり、高さ調整などのアレンジを楽しんだりすることもできそうです。ダイソーのランタンスタンドで、夜のテントサイトを明るく照らしてみてはいかがでしょうか。

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