セリアの「イワタニガスマッチ」がコスパ最強説【100均ギア傑作選vol.23】

誤使用防止の「着火ロック機能」と「保護キャップ」で安全

出典:Instagram(@yutorin617)

画像ほぼ中央にある黒色のスライドパーツが安全ロック

本体には、カチッと押すタイプの着火レバーのほかに、上下にスライドできるスイッチのようなものが付いています。

これは何かというと、誤使用防止の「安全ロック」。ロックをしておけば、何かの拍子に着火レバーが押されてしまっても火が付くことはありません。よく見るとスイッチにはカギの開閉マークが上下に描かれているので、ロックミスも少なそう。

出典:Instagram(@campegooo)

さらに、先端の火口部分をおおうオレンジの「保護キャップ」を装着しているあいだは火が付かないという安心設計。ちっちゃいキャップがいい仕事しています。


火力は「マッチ」の領域

出典:Instagram(@campegooo)

気になる火力はというと、バーナーやトーチのような火力を期待すると肩透かしを食らうかも。名前の通り木製「マッチ」に近いと考えた方がよさそうです。焚き火の火付けや、風が吹いているところでの着火作業には不向き。

とはいえ、「キャンプで火を使うことは多いと思いますので、1本忍ばせておくと何かと便利です」と教えてくれたのは@campegoooさん。用途を選びさえすれば、威力を発揮してくれるでしょう。


ランタンやストーブ点灯用に活躍!

出典:Instagram(@55saito)

※本体の色は投稿者が自分で塗装しています。商品ラインナップにはありません。

コスパも良く、安全性も高いとわかったところで、ここからは使用用途について見ていきましょう。

@55saitoさんは、オイルランタンの点火に使用。グローブ(ホヤ)下部の穴からマントルまでの距離が短いタイプのランタンだったこともあり、難なく点火に成功しています。

しかし、トーチ系のほかガスライターたちと比べるとノズル部分が比較的短くて太いため、ランタンによってはマントルまで火が届かない…なんてことがあるかも。

その場合は、グローブを着脱した状態で点火すればいいだけの話。ひと手間かかりますが、使用するのに支障は着たしません。オイルランタンだけでなく、ガスストーブの点火にも使えそうです。


蚊取り線香の火付けにピッタリ!

出典:Instagram(@yutorin617)

火があまり大きくない特性を生かすなら、蚊取り線香やローソクの火付け役がピッタリ

愛犬用の蚊取り線香に火を付けてみた@yutorin617さんは、イワタニガスマッチのほかに燃焼温度が1,300℃にもなるAS2OV(アッソブ)のポータブルスティックバーナーを持っています。

どちらもガスライター専用の詰め替えボンベで燃料がチャージできるので、小火力ならイワタニガスマッチ、大火力ならアッソブのバーナーで使い分けるのが便利そうと話してくれました。

AS2OV(アッソブ) ポータブルスティックバーナー

見た目もかっこよくって、1300℃の高火力。ガスライター用ボンベで充填すれば繰り返し使えるバーナーです。火力調整ダイヤルつきなので、焚き火の火付けには高火力、ランタンの点火には低火力と用途に合わせて使用可能。

【基本情報】
サイズ:幅28×長さ205mm
重さ:約145g
炎温度:1,300℃

AS2OV アッソブ PORTABLE STIC BURNER BLACK×KHAKI 472201-65

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つり下げ式に!紛失防止の技ありアイデア

出典:Instagram(@steppy88camp)

※本体の色は投稿者が自分で塗装しています。商品ラインナップにはありません。

イワタニガスマッチは自立するものの、とくに紐や紐をつけるリングも付いていないため、つり下げて保管することができません。使用後にうっかりしていると、「あれ、どこに置いたっけ?」なんてことが起こるかも。

そんななか、技ありなアイデアを投稿していたのが@steppy88campさん。同じくセリアで販売されている「マグネットリリーサー」110円(税込)を保護キャップを取った状態の火口に近づけると、強力な磁石の力でピタッとくっつきます。

リリーサーの先についているリングをカラビナや紐に引っ掛け、使い終わった後は必ずそこへ戻すようにすれば紛失防止に効果的。しかし、安全に使用するためにも保護キャップには誤使用防止の役割があることを忘れないようにしましょう。


塗装でカラーチェンジ&レザークラフトでケースを自作するキャンパーも

出典:Instagram(@666_lovecamp)

※本体の色(写真右)は投稿者が自分で塗装しています。商品ラインナップにはありません。

イワタニカラーとも言えるオレンジと白の2色使いが特徴的なイワタニガスマッチですが、自分好みの色にカスタマイズしているキャンパーも。

@666_lovecampさんはカラースプレーで塗装したうえに、レザークラフトで本体カバーを自作!オリジナリティの高い自分だけのギアにアップグレードしていました。


火力調節ができたらもっと使いやすいのに!

「イワタニガスマッチ」の、あえてもう一歩な部分を挙げるとしたら何があるのでしょう。

愛用者の声に多かったのは、火力調節ができれば最高なのに…といったものです。とはいえ、110円(税込)の価格に対しては少々高望みなのかもしれません。

ほか気になったのは、「使い始めだけ何度着火レバーをカチカチしても火が付かなかくて壊れてるかと思った」といった意見も。しかしながら、しばらくすると問題なく使えたようです。

いずれにせよ、お値段以上の逸品であることには間違いありません。

以下、ネットで買えるおすすめのガストーチもチェック!

ソト(SOTO) スライドガストーチ ST-480C

SOTOの火口が伸びるタイプの充てん式ライター。遠くの火種に着火が可能なので、やけどのリスク軽減ができます。SOTOのガス缶でチャージ可能。調理で使用して微妙に余っているガス缶を充てんに回せば、最後まで消費できるので経済的です。

【基本情報】
サイズ:3.8×1.8×11〜18.5cm
重さ:52g
炎温度:1,300℃

ソト(SOTO) スライドガストーチ ST-480C

販売サイトへ


次回(1/16)もお楽しみに!

繰り返し使える充てん式でコスパ抜群なうえ、安全性も申し分ない「イワタニガスマッチ」。

複数本用意しておけば、キャンプ用から普段使い、防災用まで大活躍間違いなし!セリアに行く際はぜひチェックしてみてください。

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