• HOME
  • 記事
  • アウトドア
  • 【日本一探検隊】約100万円のキャンプギア!「HEIMPLANET」のエアフレームテントが高額なわけを徹底調査

【日本一探検隊】約100万円のキャンプギア!「HEIMPLANET」のエアフレームテントが高額なわけを徹底調査

日本一“高額な”テント、「MAVERICKS」

辿り着いたのは、ドイツのアウトドアメーカー「HEIMPLANET(ハイムプラネット)」のテント、「MAVERICKS(マーベリクス)」

公式サイトの価格は驚きの968,000円(税込)。現在、正規ルートで日本で手に入るキャンプ用テントの中で、おそらく最高価格(筆者調べ)のテントです。

MAVERICKS

太いチューブに覆われたドーム型のその姿は、さながら宇宙船のよう。他のテントとは一線を画す近未来的な外観で、キャンプ場でもひときわ目立ちそうです。

価格に隠された秘密を探るべく、HEIMPLANETの国内総代理店のSIDEKICKさんにお話を伺いました。


ドイツからやってきた異才のブランド「HEIMPLANET」

「HEIMPLANET」は、自動車をはじめとするものづくり大国、ドイツ発のブランドです。既にヨーロッパやお隣の韓国では知られた存在なのだそうですが、いったいどのようなブランドなのでしょうか?

エアフレームテントで「モダンアウトドア」を追求

――HEIMPLANETは、どんなブランドなのでしょう?

SIDEKICKさん:HEIMPLANETは、2010年にドイツで誕生しました。生みの親はStefan Clauss(シュテファン・クラウス)とStefan Schulze(シュテファン・シュルツ)の二人のシュテファンで、ともにサーファー。サーフトリップで、海岸線を転々としながらキャンプをしていました。
「強い海風の中でもすばやく設営できて、次のポイントに移動する際にすばやく撤収できるテントはないか」
そんな自身のアウトドア経験から着想を得て、独自の技術を搭載したエアフレームテントを開発したのです。

――どうして、エアフレームテントにこだわっているのですか?

SIDEKICKさん:HEIMPLANETが大切にしているコンセプトが、「モダンアウトドア」です。いかに便利で、快適にキャンプを楽しむかを重視しています。「苦労してキャンプをするから良いんだ」という考えもありますが、モダンアウトドアでは、「キャンプをすること」がゴールではない。シュテファンがサーフトリップに適したテントを求めたように、「キャンプで何をするか」という、キャンプ+αを追求するのがモダンアウトドアです。

通常のポールで組み立てるテントと違い、エアフレームテントは空気を入れるだけ。わずか数十秒~数分で設営が完了します。すぐに料理をつくりたい人、すぐに子どもと遊びたい人、すぐに釣りやSUPに行きたい人。そういった人のニーズを満たすテントなのです。

他ブランドのエアフレームテントとの“違い”

MAVERICKS

――他ブランドからもエアフレームテントが販売されていますが、HEIMPLANETの強みは何でしょう。

SIDEKICKさん:最大の強みは、特許を取得している「マルチチャンバーセーフティシステム」による、設営の速さ。全てのチューブが繋がっているので、どこか1カ所から空気を入れれば瞬時に全体に空気が供給され、わずか1~2分でテントが立ちます。フレーム、インナーテント、フライシートは全て繋げたまま収納可能で、設営の際に再度組み立てる必要はありません。

また、押す動作と引く動作の両方で空気が入る「ダブルアクションポンプ」によって、より短時間で空気の注入ができるのも特徴です。

MAVERICKS

SIDEKICKさん:もう一つの強みが、テントの強度。複数のフレームが何度も交差する「ジオデジック構造」によって、抜群の耐風性を誇ります。強風や積雪など、悪天候でも安全に過ごせるんです。

また、エアフレームは全てが繋がっていますが、複数あるクランプを閉じるとそれぞれの空気室が独立します。そのため仮に1カ所が破損しても、全体の空気が抜けることはなく、自立した状態を維持できます。

MAVERICKS

SIDEKICKさん:「ジオデジック構造」は、デザイン性の高さにも繋がっています。数学的なアプローチに基づいて設計されたテントなので、洗練された美しさが魅力です。


「MAVERICKS」が最高で最強なワケ

機能美が光るHEIMPLANETのテント。抱負なラインナップの中で、“最強”と呼ばれる「MAVERICKS」の正体に迫ります。

風速180km/hまで耐えるテント

MAVERICKS
HEIMPLANETのテントには、サーフポイントの名前がつけられているというユニークな側面も。「MAVERICKS」は、世界一危険とも言われる北カリフォルニアのビッグウェーブポイントから名付けられた。

――率直に、「日本一高額なテント」と認定された感想をお願いします!

SIDEKICKさん:価格が高い、というネガティブな印象を与えてしまうことが心配でしたが…(笑)、キャンパーに満足していただける自信があるテントなので、1つのおもしろい要素としてアピールできればうれしいです。

――価格が968,000円ということで、ここまで高くなった理由とは…?

SIDEKICKさん:やはり材料費によるところが大きいです。他のモデルと比べ、エアフレームが二回り以上太く、素材自体も厚い。当然、耐久性はピカイチです。普段のキャンプにはオーバースペックかもしれませんが、なんと風速180km/hまで耐えられます。秒速に換算すると50m/sで、一般的に台風と呼ばれるのが17m/sからですから、その桁外れなスペックがお分かりいただけると思います。

MAVERICKS

――全てが規格外のMAVERICKSですが、どんなシーンで活躍するのでしょう?

SIDEKICKさん:登山のベースキャンプや、大会等のイベントで使われることが多いです。高さは2m、スペースは13平方メートルもあるので居住性抜群。世界一過酷と言われるサーフィンの大会、「RedBull Storm Chase」においても、見事な耐久性で活躍しました。

気になる「価格」&「スペック」はこちら

hinataストアで見る


ぴったりのエアフレームテントがきっと見つかる

「MAVERICKSは予算オーバーだよ…!」という皆さんもご安心ください。HEIMPLANETは、さまざまな価格帯で、抱負な種類のエアフレームテントをラインナップしています。

ブランドを象徴するオーソドックスなテント「THE CAVE」

THE CAVE

HEIMPLANETの代名詞的存在が、2~3人用のテント「THE CAVE」。こちらもエアフレームの採用によって、大人なら20〜30秒で立ち上げられるというから驚きです。MAVERICKSには及びませんが、風速130km/hまで耐える頑丈設計。1人でのびのび過ごすも良し、デュオキャンプを楽しむも良し。

HEIMPLANET 「THE CAVE CAIRO CAMO」

hinataストアを見る

ファッションへの感度が高いこともHEIMPLANETの特徴。数量限定で発売された、ロンドンのストリートウェアブランド「Maharishi」と「THE CAVE」のコラボレーションモデルは大きな話題となりました。

「THE CAVE」をデザイン違いで集めるキャンパーもいたりと、所有欲を掻き立てるデザイン性の高さもHEIMPLANETのテントの魅力です。

HEIMPLANET 「THE CAVE MAHARISHI」

hinataストアを見る

ファミリーにおすすめの「BACKDOOR」

BACKDOOR

「THE CAVE」よりも一回り大きいテントが、「BACKDOOR」です。4人用で、子供連れのファミリーキャンプやグループキャンプにぴったりなサイズ。前後に大きな開口部が設けられているので、高温多湿な日本の夏でも快適に過ごせます。

HEIMPLANET 「BACKDOOR」

hinataストアを見る


エアフレームテントは災害時にも活躍

ポール式のテントに慣れ親しんだキャンパーにとって、ものめずらしく感じるかもしれないエアフレームテント。実際、どんなメリットがあるのでしょうか?

小さな子どもとのキャンプも安心

THE CAVE

――HEIMPLANETのエアフレームテントは、どんなキャンパーにおすすめですか?

SIDEKICKさん:「すばやく設営できる」という点で、子連れキャンプを楽しまれる方にもおすすめのテントです。お子さまが思わぬ怪我をしてしまう危険や、迷子になってしまう危険が潜むキャンプ場。特に時間と労力がかかるテントの設営中、子どもから目を離さずにいるのは一苦労です。そこで活躍するのが、超短時間で設営できるHEIMPLANETのエアフレームテント。

サイトに到着後1分でテントを立て、クルマから子どもをテント内に移し、遊ばせる。その間にタープの設置など残りの作業を済ませる。帰りも撤収作業をしている間はテント内で子どもを遊ばせ、クルマに乗り込むギリギリでパッとテントをたたむ。そんな使い方で安全なキャンプを楽しむキャンパーもいます。

災害時、命を守るエアフレームテント

BACKDOOR

SIDEKICKさん:「誰でも簡単に立てられる」という点では、災害への備えとしても期待できるテントです。特に「MAVERICKS」は、災害時の活用を自治体に提案しています。
通常のテントは、作りが複雑で初見で立てられないことがほどんど。ポールなど、重くて怪我の原因となってしまう部品もありますよね。一方でHEIMPLANETのテントは空気を注入するだけなので、テントの設営経験が無い方でも簡単に立てられます。力も必要ないので、老若男女を問わず1人で設営できるのが強み。あるイベントでは、2歳の男の子がテントを立てるシーンもありました。

BACKDOOR(収納時)

SIDEKICKさん:何より過酷な環境にも耐える頑丈なつくりが魅力のHEIMPLANET製品。ご家庭では「BACKDOOR」を非常時の一時的な避難先として常備しておくなど、災害大国である日本において、エアフレームテントが命を守る手段となれるのではないかと考えています。


HEIMPLANETと志す未来のアウトドア

災害時の活用など、キャンプ以外にも大きな可能性を秘めたHEIMPLANETのテント。しかしやはり一番に重視しているのは、「モダンアウトドア」というブランドコンセプトと、デザイン性の高いプロダクトが生み出す、唯一無二の世界観です。

日本のアウトドア文化を、もっとサステナブルに

――HEIMPLANETの製品を届けるうえで、大切にされていることはありますか?

SIDEKICKさん:本国ドイツは、言わずと知れたサステナブル先進国。「良いモノを長く使う」という意識がキャンプにおいても深く浸透しており、ギアの修理やリセールが盛んに行われています。HEIMPLANETのテントに使われている生地も、生産過程やリサイクル過程で消費するエネルギーが少ない素材。
日本では、壊れたモノを廃棄し、新しく購入する人が多いですが、自然を楽しませてもらっている立場として、環境問題に無関心ではいられないはずなんです。

SIDEKICKさん:そんな本国の想いを大切にして、どんなに小さな破損でも、お客様と丁寧にコミュニケーションを取りつつ修繕を承っています。お客様のキャンプライフに長く寄り添うテントになって欲しいというのが我々の願いです。

「モダンアウトドア」を、もっと浸透させたい!

――これからのブランド展開の目標はありますか?

SIDEKICKさん:まずはブランド「HEIMPLANET」を広く認知してもらうことが目標です。その過程で、ブランドコンセプトである「モダンアウトドア」が、日本のキャンプマーケットに浸透していくのが理想的ですね。

SIDEKICKさん:我々が思うに、キャンプの回数を重ねるほど、楽をしたいと感じるキャンパーが多くなるのではないかと。ポールを組み立てるのが楽しかった時代から、テントをさっさと設営して、1秒でも早くくつろぐというように、キャンプスタイルが変化すると感じています。お客様の中にも、「テントをすぐ立ててお酒が飲みたい」とおっしゃられる方が多いんです(笑)。
不便を楽しむスタイルから、「キャンプ場で何をするか」という思考に移っていく中で、時間短縮を叶える我々のテントが役に立つのではないかと思います。

――最後に、キャンパーにメッセージをお願いします!

SIDEKICKさん:「日本一高額なテント」も含め、決してお手頃なアイテムではないかもしれませんが、時間と便利さを購入する、と捉えていただけると幸いです。「キャンプをする」の先にある「キャンプで○○をする」を叶えるテントとして、ぜひご検討ください!

――ありがとうございました!

「日本一高額なテント」の正体は、規格外のスペックとルックスを兼備した、アウトドア文化のこれからを担うテントでした。「モダンアウトドア」な未来を、HEIMPLANETのテントと一緒に楽しんでみませんか?

hinataストアでは、2023年8月31日(木)までにHEIMPLANETの商品を購入した人を対象に、HEIMPLANETオリジナルロゴステッカーをプレゼント!
記事で取り上げたエアフレームテントの他にも、魅力的なテントが揃っています。
この機会をお見逃し無く!

【hinataストア限定】購入者にオリジナルロゴステッカーをプレゼント!

HEIMPLANETの商品を見る

関連記事