「秋空×日本酒=最強」。改めて知りたい、キャンプでの晩酌の楽しみ方

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秋冬キャンプは「日本酒」の季節

しっぽり過ごす“大人な”スタイルで

SUPやカヌーなど水辺を中心にアクティビティが豊富な夏が終わり、肌寒い秋冬は日没も早く、外でできることが限られる季節でもあります。そんな時はテントの中でしっぽり過ごしても良し、焚き火を囲んで食事を楽しむのも良し。そんなシチュエーションをより充実させるのがお酒です。澄んだ空気や色鮮やかな紅葉などを眺めたい秋冬キャンプは、落ちついた雰囲気を醸し、ゆっくり静かに味わいたい「日本酒」がおすすめ。

ちなみに、10月は、日本酒造りが始まる時期ということもあり、10月1日は「日本酒の日」とされています。その日を祝して乾杯するのもオツでしょう。

秋冬キャンプに欠かせない日本酒

すっきりとした飲み口とフルーティーな味わいで若い世代にも人気な日本酒。一方で奥行きのある芳醇な味わいの日本酒もあります。幅広い味わいがあり、飲み方も多様で、アルコール好きなキャンパーからの支持も厚い。キャンプ料理に合わせるだけでなく、料理の隠し味にもなる便利な調味料の一つでもあり、無駄なく活用できる利便性も持ち合わせています。

一升ビンのイメージが強い日本酒ですが、キャンプに持っていくならパックがおすすめ。移動中に割れる心配はありませんし、飲み終えたらパックを潰すことができるためごみ捨ても楽にできます。


キャンプで楽しむ日本酒は、自分にピッタリなものを選びたい

上質な酒のラインナップ

日本酒と一口にいっても、種類はさまざま。その中でも、一般的に日本酒として知られているのは、「純米酒」「吟醸酒」「本醸造酒」「純米吟醸酒」「純米大吟醸酒」の5つです。

「純米酒」の特徴は、米、米麹、水のみで造られているところ。炊きたてのお米のようなふくよかなうまみと香りが魅力です。一方で「吟醸酒」、「本醸造酒」は、香味調整や防腐効果のある醸造アルコールを添加して造られます。この2つのうち、フルーティで華やかな香りとされるのは「吟醸酒」、香りは控えめでスッキリとした辛口と表現されるのは「本醸造酒」です。そして、純米酒と吟醸酒それぞれの特徴を併せ持っているのが「純米吟醸酒」、「純米大吟醸酒」と言われます。

製造方法の違いで飲み口も変わってくるので、特徴を押さえて自分好みの1本を選びましょう。

飲み方はあなた次第。冷酒や熱燗など多彩にアレンジ

日本酒は冷や(常温)をはじめ、冷酒やぬる燗、熱燗など温度により、味わいや香りの変化を楽しめます。その日の気分や自分のキャンプスタイルに合わせられるのもうれしいポイント。夏に爽快なビールとは違った魅力があり、味わい方が多彩なので、幅広い料理とのペアリングも楽しめます。基本的には、冷やすと味わいがシャープになり、温めるとお米のうまみや甘み、香りが広がります。

冷酒
冷蔵庫などで冷やして飲むのが「冷酒」。味わいがシャープに引き締まるため、軽快で滑らかなタイプの本醸造酒や香り高い吟醸酒や大吟醸酒に合うと言われます。

冷や
20~25℃の常温で飲む「冷や」は、冷酒と燗酒の中間的な味わい。長期熟成したものや純米酒など、風味や米のうまみを味わいたい時におすすめ。

ぬる燗
40℃以下に温めて、まろやかなうまみと香りを楽しむ「ぬる燗」は、純米酒にマッチ。香り高い吟醸酒などでも楽しめますが、甘みと酸味の両方を感じられるので、好みや状況に合わせてトライしてみましょう。

熱燗
40℃以上に熱くする「熱燗」は、個性ある風味を存分に味わいたいときに最適。ぬる燗よりも一層、お米のうまみと甘みを感じられます。風味や酸味が強いと感じたときは、少し時間をおいて温度を下げて味わってみましょう。

キャンパー心理をくすぐる?ギア感漂う酒器

日本酒は酒器によって味わいが変わるのも魅力で、ギア集めが好きなキャンパーにぴったり。おちょこの種類もさまざまで、定番のものから、ククサや鉄器など、多彩な種類があります。熱燗を飲むときには、手が熱くならない木製のぐい呑みがおすすめ。自分の好みや状況にマッチした酒器を見つけましょう。


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