
連載でこれまで綴ってきた早明戦は現役大学生の戦いであるが、その前日には両校OBや関係者たちが集まる”前夜祭”が行われていた。会場となったのは、北海道のラグビーの聖地。そこではラグビー談義と合わせてアイルランドの食文化を楽しむことができる。(取材・文/二株麻依)
早明OB集結 前夜祭
4月30日(土)、札幌市中央区のアイリッシュパブ「BRIAN BREW 南1条店」にて、早明戦”前夜祭”が行われた。今回の「北海道“ラグビーの日”」のために道内外から訪れた早明両校のOBや、北海道ラグビーフットボール協会の関係者ら40人が、感染防止対策を行った上で、交流を楽しんだ。
参加者は、ビールサーバーから次々と注がれる黒ビールと、フィッシュアンドチップスや寿司などの料理を乗せた皿を持ち、名刺交換に行ったり、思い出話に花を咲かせたりしていた。
【参加者の声】
明治OB 札幌市内から来た30代
「札幌に早明戦が来るのは嬉しいですね。なかなかないことなので。こういう機会を与えていただいて嬉しいです。」
早稲田OB 東京から来た60代
「早稲田からしてみれば早慶戦と早明戦は別格。それまでのリーグ戦の成績はどうでも、これだけはやってみなきゃわかんない。その前哨戦が今春(あす)なので。業界の人も、ドームまで用意してくれて。すごく期待しています。」
宴の終盤には両校の校歌を歌い、翌日の早明戦への気持ちを高めていった。
北海道ラグビーの聖地
アイリッシュパブ「BRIAN BREW」は北海道のラグビー関係者にとってなくてはならない”聖地”だ。支配人の清田祥史さんは、2019年のワールドカップのときの盛り上がりはすごかったと話す。試合の中継が見られるアイリッシュパブというだけに、当日は収容人数42人に対し、倍以上の客が来店。外にはみ出すほどだったと言う。
BRIAN BREW支配人 清田祥史さん
カウンターでお酒を買い、席に持っていくというアイリッシュのスタイルは、ラグビーの盛んなアイルランドの酒場に近い空間を演出するためだ。
(次のページ『本場の文化を味わってもらいたい』へ)
本場の文化を味わってもらいたい
お店の一番の売りは、アイルランドで有名なフィッシュアンドチップス。
お酒を頼む前にまず食べたいと、注文が入るそうだ。タラに衣をつけて揚げ、ポテトとセットで楽しむ。本場ではお酢をかけて食べるみたいだが、日本人はタルタルソースで食べる場合が多い。アイルランドに行くとフィッシュアンドチップスの専門店もあるのだそうだ。
お酒は、アイリッシュウイスキーを揃えているが、黒ビールが一番人気である。ラグビー関係者は飲酒量が多いことでも有名だ。かなりのスピードでビールが出るという。
そして、世界共通の飲み方のルールがある。必ず左手でグラスを持つということだ。右手は握手をするために空けておくのだそうだ。料理とお酒を囲みながら親睦を深めるというラグビー界が育んできた文化なのだ。
【店舗情報】
■Irish pub BRIAN BREW 南1条店
札幌市中央区南1条西14丁目ウィステリア南1条ビル1階
TEL011-241-1482
営業時間
月〜金 17:00〜23:00
定休日 土・日・祝日
■Irish pub BRIAN BREW 本店
札幌市中央区北11条西14丁目シルクロードビル2F
TEL011-746-6696
営業時間
月〜金 11:30〜15:00/17:00〜24:00
土 17:00〜24:00
定休日 日・祝日
■Irish pub BRIAN BREW 南3条店
札幌市中央区南3条西3丁目FA-S3ビル1F
TEL011-219-3556
営業時間
月〜金 17:00〜25:00
土・祝前日 16:00〜25:00
日・祝日 16:00〜23:00
定休日 なし
>>特集連載:北海道ラグビーフットボール協会 田尻稲雄会長「ラグビー、北の大地で再燃」
Follow @ssn_supersports