THINK SPORTS『パリオリンピック』

 

パリオリンピックがフランスで行われ、スポーツ界の枠を超えて世界中にさまざまな話題を提供した。

日本は金メダル20個、銀メダル12個、銅メダル13個の合計45個のメダルを獲得。金メダルの獲得数は、アメリカ、中国に次いで3位で、金メダル、メダル総数ともに海外で行われたオリンピックでは最多の獲得数だった。

競技別の内訳を見ると、体操、レスリング、柔道といった、日本のお家芸とでもいうべきスポーツでのメダル獲得数が目立っている。

一方で今大会は、それまで目立っていた水泳でのメダル獲得数が(銀メダル2つ)減ってしまったのが話題となった。簡単に世界の頂点に立てるわけではない。あらためてトップアスリートたちの厳しい世界を知らされた格好だ。

そして、メダル面でいうと、近年の躍進といえるのが、フェンシングとスケートボードだろう。特にフェンシングは男子フルーレ団体、男子エペ個人で金メダル、男子エペ団体で銀メダル、女子フルーレ団体とサーブル団体で銅メダルを獲得。かつてはなかなか話題にならなかった競技だが、今回の躍進で関係者の喜びもひとしおだろう。

オリンピックという大会には大きな注目が集まるだけに、特にマイナースポーツにとっては、結果を出すことで資金やスポンサーを得るチャンスが増え、競技人口を増やし普及を促すことにつながる。

次回は2028年にロサンゼルスで行われる。また4年間の長いタームがスタートしたが、オリンピックの晴れ舞台に向けて努力し、突き進むアスリートたちの日常の姿にも、目を凝らしていきたいところだ。
 

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