最高の一瞬『身体が真っ直ぐになる_内村航平(体操)』
体操の内村航平選手の写真で、2016年の全日本個人総合(◆NHK杯?)のときのものです。
これもここまでと同じ理由で、背景に何か余計なものを写したくないなというのが大前提としてありました。
鉄棒の種目で、速くて綺麗なのはなんとなくわかるんですが、すごいスピードの中で人間の身体が真っ直ぐになっているというのは、肉眼ではなかなかわかりにくいなと。
それで、このピンとなってる瞬間を背景に何も写さないようにと考えて、これは回転して鉄棒の上に行ったときに、下からあおって撮ればいけるなっていうのがわかりました。
もう一つ、ただ真っ直ぐで綺麗というだけではなく、なにか一瞬の動きも少し入れたいと。これは右手が次につかむところを目線で追っている瞬間なんですが、どこか躍動というか、心情というか、人間味みたいなところを入れたいと思い、何回かトライして撮れた1枚ですね。
内村選手の動きは本当にすごく綺麗で、特に鉄棒はというのは他の選手と比べて思いました。
あと、東京体育館の屋根の、この線がやっぱ綺麗でした。
▼田中伸弥(たなか・しんや)
1977年東京都生まれ。
成安造形大学芸術学部芸術学科写真コース卒業。
日本ジャーナリスト専門学校卒業。
JCII主催水谷塾6期生。
大学でアートとしての写真を学び、その後専門学校でスポーツ写真の基礎を学ぶ。水谷塾にて更にスポーツ写真の知識や技術を身に付け、現在はフリーランスのフォトグラファーとしてサッカーを中心にジャンルを問わず様々なスポーツを撮影している。
ANSP(日本スポーツ写真協会)会員
AJPS(日本スポーツプレス協会)会員
AIPS(国際スポーツプレス協会)会員
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