最高の一瞬『朝鮮学校出身初の日本代表_李承信(ラグビー)』

 

李承信選手は、リーグワンのコベルコ神戸スティーラーズ所属の日本代表で、スタンドオフやセンターを務めています。

 

朝鮮学校出身で初の日本代表になったことで注目されています。負けん気が強く、プライドを持って戦っています。

 

写真は大阪朝鮮高校時代、花園に出場したときのものですが、彼は高2のときに高校代表に選ばれていて、そのときから突破力は目を見張るものがありました。

 

高校卒業後は帝京大学に入って、1年生から試合に出て、ジュニアジャパンのチームの中心にもなり、海外遠征にも行って共同キャプテンを務めていました。

 

そのときの経験から早く海外でプレーしたいとなって、大学2年生で中退してニュージーランドへの留学をしようとしましたが、コロナ禍に直撃して行けなくなってしまいました。

 

そのときに現在所属の神戸に入ることができ、プレーしています。1年目はさすがに試合に出られませんでしたが、2年目から試合に出られるようになりました。そして昨年6月に日本代表で初キャップを獲得しました。

 

7月のフランス戦では山沢拓也選手が体調不良で出られなくなり、彼に10番が回ってきましたが、そこで一気に評価を上げました。ワールドカップ出場が期待される若き司令塔です。

 

 

▼斉藤健仁(さいとう・けんじ)

1975年生まれ、千葉県育ち。大学卒業後、サラリーマンを経て写真も撮影するスポーツライターに。WEB、雑誌等でラグビーやサッカーを中心に取材、執筆。ラグビーW杯は2003年から5回連続取材し、サッカーW杯やユーロ、夏季五輪にも赴く。

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