THINK SPORTS『専門コーチ』

 

スポーツの世界で、時々クローズアップされて面白いのが、「専門コーチ」の存在だ。

 

ある競技で「コーチ」といえば、その競技全体に関する指導を行うのが当たり前と考える。ただ、その競技のなかでもより特殊なプレーや分野において、そこの指導に専任するのが「専門コーチ」だ。

 

わかりやすいところでは、プロ野球は早くからさまざまなコーチの肩書きがある。ヘッドコーチ、投手コーチ、打撃コーチ、守備コーチ、走塁コーチなど。それだけプレーの種類が分かれていて、各プレーを専門的に見るコーチの存在が必要ということだろう。

 

サッカーでも古くからGKコーチの存在があった。フィールドプレーヤーとはプレーの種類が違ってくるので、GKは専門コーチの下で専門のトレーニングを積むわけだ。

 

また、最近ではセットプレーコーチという肩書きもある。コーナーキックやフリーキックでは、あらかじめ練っておいたサインプレーを出しやすく、ゴールも決まりやすい。そこでこうしたプレーを専門で研究し、チームに仕込むコーチが出てくるようになったのだ。

 

ほかの競技でも、コーチの細分化、専門化は進むだろうか?

 

そうした傾向が進むのであれば、今度はいろいろな競技で例えば「走り方」だけを指導して回るような、競技を横断した専門コーチの活躍も目立ってくるかもしれない。

関連記事