最高の一瞬『八村塁_ダンクシュート(バスケットボール)』

2019年のFIBAバスケットボールワールドカップが中国で開催されて、北京へ撮りに行きました。

日本は1勝したいというところでしたが、初戦のトルコに67−86、チェコに76−89、アメリカに45−98と3連敗してグループ最下位に。順位決定戦のニュージーランド戦とモンテネグロ戦にも連敗し、大会未勝利で終えました。

写真は2戦目のチェコ戦、一番拮抗した試合展開で追い上げるぞという時に八村塁選手がダンクシュートを決めたシーンです。

バスケットボールを撮影していて、3ポイントシュートとダンクシュートは、試合の流れを変えるゴールのひとつなのだと感じます。特にダンクシュートは、決まると盛り上がるし、決めた選手も吠えますね。

カウンター時はそうでもないですが、ボールを回して攻めているなかで決めるダンクは、相手が固めている守備を崩して、ゴール前にフリーのシューターをつくらないといけません。

それだけに成功した時は「崩してゴールしたぞ」という感じで盛り上がるのだと思います。

ただこの大会では、日本は八村選手にボールを集めるしかなかったという感じで、チームとして世界とはスピードやフィジカルの差を見せつけられた感じでした。

身長2mを超えるセンターの選手でも、めちゃくちゃ足が速いことに驚かされました。日本の大きい選手たちも、まだまだアジリティを高められると思います。

▼松岡 健三郎(まつおか・けんざぶろう)

1981年、東京都生まれ。東京ビジュアルアーツ写真学科でスポーツフォトを専攻。2006年よりフリーランスに。2011年から学研の「ストライカーDX」で雑誌の編集も兼任。現在はサッカー、フットサル、バスケなど様々なスポーツを取材したり、編集業も行っている。

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