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福岡ソフトバンクホークスが目指すのは、社会貢献活動のリーディングカンパニー

福岡から九州、そして全国へ

—ホークスは福岡県内で大きな支持を得ているチームと言えますよね。

池田:球団最大のイベントが、街を挙げてホークスを応援してもらおうと開催している『鷹の祭典』です。入場者全員にユニフォームを配布するだけでなく、イベント期間中はタクシーの運転手さんや、スーパーの店員さんまで、街中の人がユニフォームを着てホークスを応援します。

始まった当初から、『鷹の祭典』を「博多祇園山笠」や「博多どんたく」に並ぶ福岡を代表するお祭りにしたいと考えていました。福岡の街をホークス一色に染めるために、はじめは地元のお店の方にユニフォームを配って着てもらっていました。

イベントが定着してからは、球団としてマネタイズしていこうと協賛していただける企業の方にユニフォームをお渡ししています。今では恒例行事となっていますが、多くの方の協力があったからこそ拡大できたイベントです。

—地域と向き合って盛り上げることも社会貢献活動の一つと言えますよね。今後の展開として考えていることはありますか?

池田:現在最も力を入れている活動が『ファイト!九州』です。もともとは2016年熊本地震の時に発足した復興支援活動でしたが、5年の節目を迎えたタイミングで発展させようと。地震以外にも水害やコロナなど多くの困難があるなかで、「ホークスが九州を元気にする活動」とテーマを掲げて取り組んでいます。

具体的な企画の一つが、九州各県の伝統工芸品とのコラボグッズ製作です。九州各県のアンバサダーに任命された選手とともにデザインを検討し、地域の職人さんに手作りしてもらいます。


九州各県の伝統工芸品とのコラボグッズを持つ、
松田選手


同じく、中村選手

大切なのはお互いにメリットがあること。私たちとしては、製作の様子や完成したグッズをローカルメディアで取り上げてもらい、福岡以外の地域の方にホークスを知ってもらうことができます。一方、地域の方にとっては、ホークスと協業することによって地元の良さを多くの方に発信できます。

地域の方や職人さんから「ホークスと一緒にできて良かった。来年もまた作りましょう」と言っていただけて嬉しかったですね。これからも継続して、九州全体を盛り上げていきたいです。

—最後に、社会貢献活動を実施する意義について聞かせていただけますか?

池田:ホークスが社会貢献活動を実施するのは2つの意義があると思います。一つは、チームや施設を使って人々に元気を与える存在になること。活動ができているのは、支えてくれる企業やファンの方のおかげですから、支援に感謝しながら、応援してくれる方へ還元していきたいです。

もう一つは、社会貢献活動を実施する企業のロールモデルになること。社会に対する取り組みの素晴らしさを世間に伝えることで、スポーツ界だけでなく一般企業をリードする存在になりたいと考えています。

介護施設や養護施設の方の中には、あまり外出ができない人も多いと思いますが、1人でも多くの方が外に出るきっかけの一つになればいいなと思います。スポーツには人を動かし、元気を与える力があります。私たちはその素晴らしさを伝えながら、社会を先導する存在を目指していきたいです。

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