• HOME
  • 記事
  • その他
  • アスリートこそ、社会課題解決の鍵を握る。日本財団がスポーツを活用する理由

アスリートこそ、社会課題解決の鍵を握る。日本財団がスポーツを活用する理由

スポーツの教育的価値は「ないといけないもの」

「アスリートが社会貢献活動をする」ことに対して、少しネガティブな風潮が日本に残っているのも事実です。「売名行為だ」と叩かれたり、いわゆる「陰徳の美」の考え方があって表立って発信することを憚ってしまうアスリートがいたり。だからこれまで社会に対して素晴らしい活動をしているアスリートがいたとしても、なかなか世間に知られることがなかったのかなと。

ここ数年で、ようやくこの風潮が変わってきていると感じています。SNSを通じて誰もが自分で発信できるようになりましたし、「自分から伝える」ことが当たり前の時代になってきました。

日本財団としても、しっかりと名前を出して活動して欲しいということは伝えています。その方が、結果的に良い方向に転がるのだと少しずつ理解していただけているかと思います。応援しやすくなると思うんです。

少し大きな話になりますが、スポーツの捉え方自体、まだまだ課題を感じている部分もあります。「なくても良いもの」としてみられたり、「やって楽しい、観て楽しい」で終わってしまっていることが多いように感じます。スポーツの活用方法を広げる意識が、日本ではまだ低いんですよね。

「HEROs」の取り組みもそうですが、もっとスポーツが持つ教育的価値を認識し活用することが重要かなと。人とのコミュニケーションや認知能力など培える能力もたくさんありますし、スポーツ独特のゲーム性を活かして交流を深めることもできます。

今回の東京2020オリンピックで改めて、スポーツの価値や活用の多様性が感じられたかと思います。この流れを、さらなる活動の広がりに繋げていきたいですね。

アスリート自らがリーダーとなって、社会課題を牽引していく。アスリート自身も、自分がスポーツから得たものをどう活かしていくことができるのかを考えていく。「HEROs」が、単なるボランティアではなく、それぞれのキャリアに活きる経験を創り出す場となることを願っています。

HEROsの活動について、詳しくはこちら!

関連記事