倉持江弥。スポーツ愛あふれるトレーナーが放つ、アスリートへの助言
今週からは、トレーナー特集です。様々なトレーナーやコーチがいる中で、本気でスポーツ、選手と向き合いプレーを支援する方々を取材していきます。
第一弾は、府中本町駅徒歩5分にあるめんてな代表、倉持江弥さんにインタビューを行います。ホームページにも掲載されておりますが、倉持さんは日本だけでなく海外でも活躍されているトレーナーでありながら、ご自身もスポーツが大好きで、先日の東京マラソンも見事42.195Km完走しております。
アメフトをはじめ、様々なスポーツを経験
——まずは、「めんてな」で倉持さんが得意としている診療を教えてください。
はい。基本的には身体全て診ること可能ですが、一番得意としている部位は「膝」です。トレーニングとしては、切り返しの時の体の使い方やスタート動作の改善等、スピードトレーニングを得意としています。
——何故「膝」が得意なんですか?
膝好きなんですよ。全ての動作で必要となってくる部位ですし、自分がアメフトをやっていた時代に前十字靭帯と内側側副靭帯を怪我した経験も繋がっているのかもしれません。痛みも、痛めた人の気持ちもわかりますから・・・。選手たちが求めているのは、痛みを取ることだけじゃなく、動けるようになることですからね。少しでも、役に立てればと思います。
——ご自身が経験していると、より怪我をした人間の立場に立った接し方、治し方が出来ると言いますよね。それは見てもらう側も嬉しいと思います。倉持さん自身はずっとアメフトをされていたのですか。
アメフトだけでなく色々やってました。サッカー、野球、水泳、剣道、和太鼓…。
——和太鼓だけ異色な感じですね。
両親と兄が和太鼓をやっていて、兄は和太鼓の会で会長をしていますからね。和太鼓もスポーツですよ。めっちゃ疲れます。アメフトは、ベタですがテレビでアメフト最高峰スーパーボールを見て感動したのがきっかけで、大学・社会人とアメフトを経験しました。その後も総合格闘技をしまして、今はマラソンですね。
——鉄人ですね!
やっぱり、やっているからこそ分かることもありますからね。この前の東京マラソンも本当に疲れましたが、楽しかったです!
上の写真は倉持さんが東京マラソンを走り終わって達成感を味わっているところ
——じゃあ今倉持さんが熱中しているスポーツはマラソンですか。
東京マラソンも完走しましたし次はトライアスロンに挑戦しようと思っています。1種目じゃないし、楽しそうじゃないですか!!自転車だったりスイムの時に着るスイムスーツが意外と高いので、もう少ししたら始めようと考えています。
——やっぱり鉄人ですね・・・。
ありがとうございます。
海外では空き巣被害にも遭遇
——ご自身で開業しようと思ったきっかけは何だったのですか。
元々大手トレーニングジムでパーソナルトレーナーをやっていたんですよね。その後はめんてなのHPに掲載されているのですが、IBMでアメフトトレーナー・早稲田大学院でバイオメカニクスを勉強し、その後ドイツで講義を受けた後、自分で場所を借りてパーソナルトレーニングをはじめたんですよ。その後、明治安田パイレーツでアメフトトレーナー、専門大学講師を経て、今の「めんてな」をオープンしました。2011年ですね。
——ご自身が代表となり、お店をオープンされていかがでしたか。
会社を作る前はそれなりの年収がありました。同年代のサラリーマンより少し多いくらいだったかもしれません。自分で会社を起こしてからはそれはもう、大変なことが多いです。当然従業員の給与を考えたり、怪しい人の相手をせざるを得なかったり。騙されて借金を背負ったりもしました。ただ、様々な苦労をしましたね。小泉君も、怪しい人には本当に気を付けてね。
——それ結構言われます。起業してから。本当に気を付けるようにします。倉持さんは、具体的にはどんな苦労をされたのですか。
いやー色々ありますよ!ハワイでアメフトのトレーナーをやっていた時、家に帰ったら何1つ物が無かった。空き巣に入られたんですよね。ドア一回開けて、「あ、ここ俺の家じゃない」と閉めて、よく見て、やっぱり俺の家だよな!って(笑)
——ちょっとコントみたいですね(笑)
いや、本当に何も無い家に入って、とりあえず座って考えましたよね。無になりました。心も物も。あ、でも1つだけ置いていったものがあったんですよ!デジカメだけ残ってて。
——空き巣も、思い出だけは残していった。ということですか。
デジカメ壊れていたんですよ・・・。
トレーナーバッグ取られて大変でしたよ本当に。アメフトの練習後に黒人に絡まれたこともあります。上の写真はトレーナをやっていたチームメイトなんですが、こんなでかい感じの外人に絡まれて、もう終わった…。と思いましたよね。空き巣に入られて物は何もないし、取られるものはもう何もないので、次は命か!みたいな。
——どうなったんですか。
それが、私がトレーナーをやっていたチームの大ファンということがわかり、意気投合して仲良くなりました。いやー、そのチームが嫌いだったら、私は今ここにいないかもしれません。
——本当に色々経験していますね。ここまで波乱万丈エピソードですが、嬉しかった出来事はありますか。
やっぱり子供が生まれたことですね。今4歳です。あ、ちなみにスポーツは危険じゃないやつをやらせます。アメフトとラグビーと格闘技はダメ。野球かな。
——倉持さんがやってたスポーツ、ダメなものばかりじゃないですか(笑)
どうしても、怪我がつきものになりますからね。でも、本気でやりたい。と言ったら止めないと思います。
——お父さんが動けて、教えることが出来て、治すことが出来る。というのは息子も嬉しいと思います。
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