櫻井義孝が挑む、「日本人初のNFL選手」という夢。

捉え方次第で失敗もプラスになる

-櫻井さんが思う、アメリカンフットボールの魅力を教えてください。

役割分担がはっきりしているところです。どのポジションにも見せ場があって、脇役というのがいません。いろいろなスポーツのいいところを凝縮した競技のように思います。陸上の100m走のスピード感、野球のダイビングキャッチの迫力、人がぶつかり合う格闘技の要素など、ワクワクさせられる場面が多いので、面白いです。

-今後の目標を教えてください。

選手として目指すレベルはやっている以上、変わりません。NFL選手に勝つことです。あとは国内にキックを教えられる人が全くいないので、その知識を持った自分が今後全国の学生などに伝えることで日本全体のレベルを上げていきたいです。そして将来的には日本人キッカーをアメリカに送り込みたいですね。

櫻井義孝

-ここからはより櫻井さん自身に迫る質問をしていきます。時間がある時は何をして過ごしていますか?

家にいるのが好きではないので、基本的に外に出るようにします。あとは幅広いジャンルの本を読みます。

旅行もしたいですね。世界遺産が好きで、ヨーロッパに行きたいです。2006年のドイツW杯の時は試合のチケットをたまたまもらえたので、ついでにフランスとスペインも見て回ってきました。日本だと京都もいいですね。おそらく大きな建物が好きなんです。だから高層ビル街も見ていて面白いです。たぶん人が頑張ってつくったものが好きなのでしょう。建物に限らず、職人がつくった伝統工芸品に興味があります。そういうこだわったものを好む傾向にあるかもしれませんね。

-櫻井さんご自身も魅力はどのようなところにあると思いますか。

ポジティブなところです。何でも前向きに考えられます。失敗しても死ぬわけではないですから(笑)

-憧れの選手はいますか。

競技面でも好きな選手がいますが、自分がアスリートとして目指すところはイチロー選手です。結果ももちろん大切にしていると思いますが、イチロー選手はもっと先を見ている気がするんです。あるべき姿が自分の中にあり、それを目指して追い求めているからこそ、結果が出ない時もブレないあの姿があるのではないかと感じています。野球を通して自分が成長していることを楽しんでいるように見えます。

-櫻井さんが大切にしている言葉を教えてください。

「すべては自分次第」という言葉です。自分の捉え方で可能性はいくらでも広げられるし、変えていけるものです。日本人だからNFLには行けないとか、アメフトをやっているから仕事ができないとか、仕事をやっているからアメフトがうまくならないとか、そういうのはすべて自分で変えていけることだといつも思います。大事な試合でキックを外してしまっても、ただ落ち込むだけではなく、自分が成長できるチャンスだと考えることができるのか。失敗した人間にしか学べないことを経験していると考えればそれもプラスになります。結局捉え方次第なんです。

-もしアメフトをやっていなかったら何をしていましたか。

今もそうですが、海外で働いてみたいという気持ちはありました。あとはやはり職人ですかね。基本的にいろいろなことを並行して進めるのはあまり得意ではないかもしれません。…ビジネスマンとしてはどうかと思いますが(笑)何かに特化してやる方が好きだと思います。

-最後に読者へメッセージをお願いします。

日本ではスポーツの価値が低いので、する・観る両方から変えていく必要があります。その価値が上がっていけばもっと日本は盛り上がると思うので、アメフト含めぜひ皆さんスポーツを一緒に楽しんでいきましょう!

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