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根来新之助&谷 直樹。ストークスの長身コンビが、バスケで西宮を熱くする!

今回はNBL・西宮ストークスから二選手を迎えてお話を伺う。西宮ストークスはNBL、NBDL、bjリーグが統合し、2016年秋に発足する予定のBリーグにおいて、B2中地区に振り分けられている。

根来選手は大学4年時にユニバーシアード日本代表に選出。名門パナソニック、和歌山トライアンズを経て、2014年に兵庫(西宮)ストークスに加入。外国人選手に負けないフィジカルでリバウンドボールを奪取し、チームに貢献している。

谷選手は高校在学時に兵庫県代表として国体出場。大学卒業後、チーム発足時の兵庫(西宮)ストークスに加入。スリーポイントシュートを得意とし、高い決定率を誇った昨シーズンは一時ランキングトップを記録。NBLオールスターゲームにも選出された。

異なるスポーツを経験しながらも、ともにバスケットボールの道を歩んだ2人

-初めにスポーツ経歴とバスケットボールを始めたきっかけを教えてください。

根来:小学校のときに水泳と剣道をやっていました。僕は身長が大きかったので、剣道の練習では上級生や先生と組むことが多かったのですが、面を打たせるために頭を下げると打たれた時に痛いんですよね。それが嫌で剣道は辞めました(笑)あとは初段を取るまで空手をやっていたのと、野球もしていました。バスケットボールを始めたのは中学生からです。中学に入学するタイミングで仲の良かった友達から誘われ、定番のスラムダンクを読んで影響されて始めることにしました。

-最近の子どもたちの中ではスラムダンクではなく、黒子のバスケが主流みたいですね。

根来:そうなんですよね。『黒子のバスケのあの技やって!』と子供から言われることもあるのですが、どうしたらいいか分からないです(笑)あれはちょっと次元が違い過ぎますから。

谷:僕は兄と姉の影響でバスケットボールを始めました。並行して空手もやっていましたが、先生が怖すぎてそちらは小学5年で辞めました(笑)そこからはバスケットボール一本で続けています。

-お二人は190cmを超える身長をお持ちですが、元々小さい時から大きかったのでしょうか?

根来:僕は大きかったです。小学1年生で既に140cmくらいはあって、小学6年生では170cm台後半にまでなっていました。

谷:僕も大きい方でしたが、みんなが成長期を迎える中学1、2年生の頃にだんだん周りに身長は抜かれ始めました。だいたいその時で170cmくらいだったと思います。でも中学3年で部活を引退してから高校入学するまでの間で10cmくらい伸びました。そこから大学4年まで毎年1cmずつくらい身長が伸びていった感じです。

優勝を味わい、笑顔でシーズンを終えることの喜び

-谷選手はチーム発足時からストークスでプレーしてきたわけですが、感じている環境の変化はありますか?

谷:チームがまだできたての頃は「これが本当にプロなのか?」と思うほど厳しい環境でした。初めて練習に行った時も選手が2、3人しかいなくて、数ヶ月後に迫ったリーグ戦で試合できるのか、という状況から始まったので、今は本当に良い環境になったと感じています。根来さんのように強いチームでプレーしていた選手とも一緒にできるようになってきて、毎年いい方向に向かっていると思います。

-お二人のプレーにおけるアピールポイントを教えてください。

根来:僕の場合は縁の下の力持ちじゃないですけど、体を張ったプレーや外国人選手と競り合いながらリバウンドを取りに行く姿勢ですね。

谷:スリーポイントシュートと、特にプロになってからはディフェンスに力を入れているので、そちらを見て欲しいですね。

-では、お互いがそれぞれに思う長所を教えて下さい。

根来:シュートタッチが本当に綺麗で、体のキレもいいです。だからもっとシュートを打てばいいのですが、チームのフォーメーションの兼ね合いもあって、なかなか打てていないという現状があります。でも僕はもっと積極的に打ちに行ってもいいと思います。この身長で跳べて、動ける選手はそう多くはないので、もっと経験やファンダメンタル(基礎)の部分を伸ばしていけば代表に入れる実力を持っていると思いますよ。プレーに関してはもっと自信を持っていいです。

実は陰キャラな部分もあって、マンガとかゲームとかたくさん持っているんですけど、後輩の面倒見もめっちゃいいし、話したら面白くて、気も遣える社交的な選手です。

谷直樹美しいシュートタッチから放たれるスリーポイントシュートが持ち味の谷選手

谷:ストイックに練習しますし、僕ら後輩をトレーニングに誘ってくれたりもします。外国人を相手にすることが多いポジションですが、それに負けないフィジカルもありますし、あまり身長が大きくないうちのチームの中で、特に根来さんのリバウンドはすごく大きな影響を与えていると思います。

根来新之助

リバウンドなどフィジカルを活かしたプレーが持ち味の根来選手

-目標にしている選手や好きな選手はいますか?

根来:マイナーなんですけど、NBAのゴールデンステート・ウォーリアーズのドレイモンド・グリーン選手やサンアントニオ・スパーズのボリス・ディアウ選手が好きです。二人ともそこまで身長は高くないのですが、何でもこなすことでき、一流選手として活躍しています。僕も同じくポジションのわりに身長が大きくないので、その分マルチに活躍できるプレーヤーを目指しています。

谷:僕はあまりバスケットボール自体を観ないですし、詳しくないんですよ。だから特に誰を目指すとかはないですね。今は少しNBAも観ますけど、それまでは全く興味がなかったので、皆さんと知識量はあまり変わらないと思います。むしろ自分が人から目指してもらえる選手になりたいです。

-競技において、今までで一番嬉しかったことを教えてください。

根来:試合には出られなかったのですが、パナソニックで日本一になった時ですかね。僕個人はユニバーシアードやU-18の代表に選んで頂いたりもしましたが、中学も高校もそんなに強い学校じゃなかったので、チームで日本一になったことがなかったんです。でもパナソニック時代に天皇杯で優勝して、お立ち台に登ったりもして、その時の喜びが一番だったと思います。同時に強く思ったのが、日本一の瞬間にコートに立っていたいということでした。今もそれを目指して頑張っていきたいという気持ちです。

谷:このチームに来て2年目にJBL2で優勝できたことです。インカレやインターハイとは無縁のチームでずっとやってきたので、人生で初めて笑顔でシーズンを終えることができました。

-逆に辛かったことは何ですか?

根来:パナソニック時代にジョーンズ骨折(足の外側、第5中足骨骨折の通称)をした後、治りかけていたタイミングで内側靭帯を断裂してしまったことです。すごく悔しかったですが、その時は特にリハビリを頑張りました。ちょうど同じ時期に元日本代表の永山(誠)さんも前十字靭帯を断裂していて、一緒にリハビリをしていたのですが、その方の努力を近くで見られたことが大きかったです。朝6時に体育館に来て、黙々と一人でトレーニングを始めるんです。振り返ってみると本当にいい環境でバスケットボールをさせてもらっていたと思いますね。

谷:JBL2で優勝して、翌年は1部に昇格するわけですが、その年はコテンパンにやられてほとんど勝てず、ただ自分達の実力のなさを痛感したシーズンとなりました。でもその1年の悔しさがあったことが次の年に活きたと思います。

-競技以外のこともお聞きしたいのですが、時間がある時にしている趣味を教えてください。

根来:それがなくて困ってるんですよ(笑)最近は大丈夫ですが、基本的に僕は結構寂しがり屋で誰かといないとダメなタイプなので、外に出ていることが多いです。あとゴルフはやりたいと思っています。ただ、ゴルフってフォームが大事じゃないですか。なかなか近くに教えてもらえる人がいなくて、まだ一歩踏み出せていない感じです。身長も大きいので、クラブも特注になるでしょうしね。他はモテようと思って少し料理をするくらいです(笑)

谷:僕は本当に家にいます。ゲームやマンガ、最近はひたすらドラマを観ています。選手間でどの女優さんが綺麗か、みたいな話もしますね。僕は真木よう子さんが好きです。この前根来さんとは木村文乃さんがかわいいと話してました(笑)

ずっとやっているゲームはウイイレ(ウイニングイレブン)です。マンガはワンピース、キングダム、進撃の巨人とかですかね。

根来新之助、谷直樹

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