中村俊輔360°FK動画の仕掛け人が語る「スポーツ×VR」の新たな時代

日本のスポーツ市場は大きくないからこそ、事例を作らなければいけない

-**ある程度知名度が高まった後、どう広げていくかというところですよね。**

そうですね。そして、広げた先の画をもう少し描きたいと思っていますし、やりたいこともいくつかあります。

例えば僕たちは女性のユーザーがものすごく多いんです。他のメディアと比べたらそこに違いや強みがあると思っています。杉本健勇(セレッソ大阪)のオフのときの映像がものすごく見られたりするんですけど、そういうものをフックにして、そこから女性ファンが増えても良いと思うんです。

まだスタジアムに行ったことがない人たちを、こういったカジュアルなものをきっかけとして、どれだけ会場に連れていけるのか、ということに取り組んでみたいですね。そういうことを、小さい規模でも良いのでクラブと連動して作っていければと思っています。その施策から10人でも連れて来れば、ビジネスモデルも見えてくると思っています。

小泉真也LinkSports CEO・小泉真也

-投資も決まり、アプリもリリースして、良い形で進んでいますよね。期待しています。
(→SkyBallの投資に関する記事

ありがとうございます。でも、投資を得るのは大変でしたね。特にスポーツはスタートアップとしての成功事例がないので。あとはやっぱり、言うほど日本はスポーツ市場が大きくないんです。だから投資家として魅力がないというのがあるんです。そういう意味では難しいですね。

シードの1番最初の時期ですし、確固たるビジネスモデルが無い中でイチから集めるのはやはり大変です。 基本的に投資家としては成長しない産業だと思っておられますからね。そこは事例を作っていくしか無いんですよね。

-**共にこの産業を大きくしていきたいですね。最後に、熊谷さんの考えるゴールを教えて下さい。**

サッカーとしてはサポーターにこのアプリを入れてもらって、今週はどんな感じなんだろう?という感じでチェックするという流れを作りたいですね。ただ、今のピラミッドだけだと狭いので、もっと牌を広げていく。動画をフックにサポーターが別の友達に勧める、というような流れを作りたいです。

僕らも練習の様子だけではどこかで手詰まりがくるので、そこからもう少し踏み込んで、動画を制作することも考えています。特にJリーグは来年から放映権が変わります。それにともなってJリーグにおける動画のあり方も見直されると思います。そこからまた、メディアを大きくしていきたいですね。

熊谷祐二氏、小泉真也

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