増え続ける動画配信やSNS…ファンはどのサービスを使う?
近年はスポーツ観戦の形が多様化している。主流となりつつあるネット観戦はもちろん、SNSで他者と意見を共有し合いながら観戦する方法もある。
また、地上波テレビやケーブルテレビ(WOWOWやスカパー!)のほか、LINEやYouTubeなどのSNSでもライブ配信が可能となり、観戦に使う「サービス」も多岐に渡っている。
その中で、スポーツファンは日頃どのメディアやSNSを利用しているのだろうか。プロ野球とJリーグ、そして昨年秋に開幕したBリーグのファンを対象に、「メディア・サービス別1週間の利用時間」を比較した。
(時間)
ニールセン・スポーツ 「メディア・サービス別1週間の利用時間」
※2016年12月、16歳〜59歳の男女に調査
テレビやSNS、動画配信サービスなどの10項目の中で、最も利用が多かったのは、やはり「地上波テレビ」だった。ケーブルテレビに比べればスポーツ中継の頻度は少ないものの、スポーツ以外でも視聴できる要素は数多く、1週間での利用時間は5時間を超えている。
一方、スポーツ中継でおなじみの「スカパー!」に着目すると、Bリーグファンの1週間の利用時間は約3時間半と最も多かった。スカパーは、B1リーグを開幕初年度から全試合ライブ配信しており、その注目度を物語っている。
特筆すべきは、FacebookやLINEといった主要SNSにおいて、Bリーグファンの利用時間が最も長かったことだろう。Bリーグでは、昨年9月に開催されたカップ戦「アーリーカップ2016」をTwitter、Facebook、LINE、YouTubeで同時ライブ配信を行った。
また、開幕前に全36クラブがTwitterとFacebookの公式アカウントを開設したり、オールスターゲームの投票をSNSで実施したりするなど、SNSを積極的に活用している。そのアクティブさと、Bリーグ元年の注目度が重なり合った結果が数字に現れたと考えられる。
今回のデータでは登場しなかったものの、スポナビライブなどの浸透によって、ネット観戦が急速に広がっている。その変化が地上波テレビやケーブルテレビの利用頻度にどのような影響をもたらすか。また、各リーグがどのようにSNSを活用し盛り上げていくのか。今後の変動にも大いに注目したい。
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