最高の一瞬『打点の高さは迫力_石川祐希(バレーボール)」

現在、日本のバレーボール界をけん引する石川祐希選手の、全日本デビューのときの写真です。2014年の9~10月に韓国の仁川で行われたアジア大会でした。

星城高校時代は全国優勝を繰り返すなど活躍して、中央大学に入った1年生の時点で全日本に選ばれたのですから、すごいですね。高校生の最初に見たときから、ジャンプ力、打点の高さがあって、迫力があったのを覚えています。後々トップレベルで活躍する選手は、やはりその「高さ」で目立ちますね。

この全日本デビューの翌年、日本で行われたワールドカップバレーで、石川選手はもうチームの中心になっていました。実はこの大会の初戦は、お客さんが入らずガラガラだったんです。ところが試合がテレビで放送されると、石川選手の人気に一気に火がつき、次の試合から会場が満員になりました。

石川選手はVリーグでは一度もプレーせず、イタリアでプロ選手として頑張っています。世界レベルの選手たちと比べると、少し線が細く、ケガが多いのが心配ですが、東京オリンピックでは、いいコンディションでプレーしてほしいと思います。

また、今後、彼の活躍に続くような選手が出てくるといいなと思っています。

▼坂本 清(さかもと・きよし)

1968年 東京都生まれ。1998年バレーボール世界選手権の取材をきっかけに2000年よりフリーランスとして活動。現在、バレーボール、フィギュアスケートを中心に、国内外における世界大会を取材中。日本スポーツプレス協会(AJPS)、国際スポーツプレス協会(AIPS)会員

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