THINK SPORTS『ケガとスポーツ』

プロ野球阪神タイガースの藤川球児選手が、今年限りでの現役引退を発表した。長年に渡って酷使してきた、右肩の状態がよくないことが理由のひとつだった。

サッカーJリーグでは、鹿島アントラーズの内田篤人選手が引退。ドイツのブンデスリーガや日本代表でも活躍した人気選手だったが、数年前に痛めた右ヒザの状態がよくならず、32歳というまだ若い段階での引退となった。

トップアスリートにケガはつきものだ。それも手術を要する大ケガをする選手が少なくない。医療技術の進歩で、そんな深刻なケガからカムバックする選手も増えてきてはいる。だが、体を酷使した影響で、現役引退後は満足な状態でスポーツを楽しめないという人は、意外と多い。

トップアスリートのすごいプレーを見て、私たちは喜んだり、感動したりして、スポーツの素晴らしさを味わえる。一方で、彼らは常に危険と隣合わせであることを忘れないでおきたい。

一般のスポーツ愛好家も、ケガと付き合いながらプレーを続けている人が多いだろう。ケガと無縁の人もいるかもしれない。とにかく、体を動かせることに感謝しながら、この先もスポーツを楽しみたいものだ。

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