最高の一瞬『決定的瞬間の連続(ビーチサッカー)』
2019年にパラグアイで行われた、ビーチサッカーワールドカップの1シーンです。
ビーチサッカーはフットサルとあまり変わらない大きさのコートでプレーするので、ピッチのほぼすべてのエリアがシューティングゾーンです。そのため11人制のサッカーなどに比べると、決定的な瞬間がより多く訪れるという点で、見ていて楽しいスポーツと言えます。
特にこの写真のように、ジャンピングボレーやオーバーヘッドなどのアクロバティックなシーンがたくさん出てきます。ピッチが砂でドリブルがしにくいので、シューターに浮き球のパスを送って、シュートを打たせる攻撃の形が多いからです。
また以前からルールが改正されて、浮き球をシュートするときに、相手選手はシューターにコンタクトしてはいけないことになっています。守る際はキッカーの前で立って、ブロックするしかない。そこで、余計にこうしたスリリングなシーンがたくさん出てくるようになってきました。
当然砂が舞う形になるんですが、写真だと、肉眼ではとらえきれない砂の粒子も写ったりして、写真映えもします。カメラマンにとっても撮っていて楽しいスポーツだと思っています。
▼六川則夫(ロクカワ・ノリオ)
1951年、東京都板橋区生まれ。早稲田大学校卒業後、ムービーの世界で撮影助手となる。1979年日本で開催されたワールドユースでマラドーナに心酔し、1982年のスペインWCを皮切りに,2018年のロシア大会まで、スチールカメラマンとしてフルカバー。気が付けばWC取材歴10回を数える。今から2022年のカタールWCを楽しみにしている。
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