THINK SPORTS『情報発信』

かつてスポーツの情報を発信するのは、テレビや新聞、そして雑誌などのメディアの役割だったが、現在その役割の一端を担っているのは、選手自らの情報発信だ。

SNSの急速な普及で、選手自身がファンや一般に向けて、自分の情報や気持ちを直接発信できるようになった。多くのフォロワーを持ち、頻繁に情報発信する有名選手にいたっては、彼らの発信するSNSの内容を、旧来のメディアがニュースや記事にする現象も起こっている。

選手にとっては、メディアのフィルターを通さずに、正直な気持ちを伝えられるので、メリットは多いだろう。自分の人となりをファンにわかってもらうことができるし、喜びや悔しさを共有することも可能だ。

また自分たちの活動をなかなか取り上げてもらえないマイナースポーツの選手などは、自らの情報発信にかなり意欲的だ。実際にそうした活動が実を結んで、競技人口や観戦者が増えているスポーツもある。

ただ、もちろんこの手の情報発信がないスポーツ選手も多数存在する。向き・不向きがあるから苦手な選手もいるだろうし、時間がなく、プレーへの影響を考えてやらない人もいるだろう。

そうした選手たちの優れたプレーや感情を伝えるためにも、メディアの役割はまだまだ大きい。またメディアには選手パフォーマンスを客観的に評価する「他者の目」の役割もあるはずだ。

これをスポーツファンの読者がどう捉えていくかで、スポーツの情報発信は今後まだまだ様変わりしていくだろう。

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