ユニクロが日本サッカー草の根を支える。6歳以下の大会を18年続ける理由
フェデラーのウエアも店舗で売られているものも素材は一緒
ユニクロは、個人競技のアスリートともパートナーシップを結んでいます。 アスリートがユニクロのロゴを背負い戦っている姿は、社員にとっても励みのひとつになります。
もうひとつの背景として、アパレルのトレンドもあります。カジュアルウエアに機能を付けていくとスポーツウエアになりますし、反対に、スポーツウエアがカジュアルウエア化している流れもあります。
テニスウエアもゴルフウエアもスノーボードのウエアも、普段着との境がなくなってきている。錦織選手やフェデラー選手が試合中に着ているものも、私たちが在宅ワークで着ているものも全く同じ素材のアイテムということが当たり前になっています。そうした事を適切に伝える狙いもあって、アスリートの支援を続けています。
今や、スポーツは多くの人にとって生活の一部になっています。一部の特別なアスリートだけのためのものではありません。
ユニクロは「LifeWear」というコンセプトを掲げています。このコンセプトには、「あらゆる人の日常を豊かにする、生活を支える究極の普段着」という思いが込められています。日常生活の一部となったスポーツのシーンにおいても、誰もが快適に過ごせる衣類を提供することも大切だと考えています。
ただ、ロジャー・フェデラー、アダム・スコット、錦織圭、国枝慎吾、平野歩夢のようなトップオブトップの選手たちが着用しているユニクロのウエアは、まだまだ世の中に知られていないと感じています。大手のスポーツブランドだけでなく、ユニクロのウエアもそれに勝るとも劣らない品質だということを、スポーツを通じて、今後、広く知っていただきたいと思っています。
お客様の中には、「軽い運動であればユニクロのものでいいや」と思ってお買い求めいただいている方もいらっしゃると思います。ただ、スポーツで高いパフォーマンスを可能にする「最高品質」のアイテムを選ぶとき、ユニクロは最初に思いつくブランドにはなっていないのかなと。ユニクロのスポーツウエアの機能性と品質の高さも多くの方に知っていただけると嬉しいですね。
時折、「アダム・スコットやフェデラーが着ているウエアと、店舗で販売しているものは違うんでしょう」とよく聞かれて、「全く一緒です!」と答えるのですが、なかなか信じてもらえないんです(笑)。「トップアスリートと同じウエアを、お客様にも提供している」ということを私たちがしっかりと伝えなければいけないと感じています。
新型コロナウイルスの「おかげ」なのか、コロナの「せい」なのか、本当に良いものや残したいもの、逆にそうではないものが、多くの人たちの中ではっきり浮き彫りになってきたと感じています。その中で、特にスポーツは、娯楽としてのスポーツであっても、職業としてであっても、「日常生活を豊かにするもの」という社会的価値を、多くの人が再認識したのではないでしょうか。
「ユニクロサッカーキッズ」は、子どもも大人も、みんなが幸せになれる素晴らしい取り組みです。新型コロナを乗り越え、もう一度、この取り組みの存在意義について、多くの方々に伝えるチャンスを作っていきたいと思っています。
人智を超えたプレーや、勝負の結末に感動することは、スポーツを見てきた人であれば誰にでも経験のあることだと思います。言葉のいらない感動をもたらせるのがスポーツの最大の魅力だと思いますし、それをまた見ることができるのを私たちも楽しみにしています。
「ユニクロサッカーキッズ」については、日本サッカー協会やユニクロをはじめ、関わってくださっている多くの方々が、「子どもたちにサッカーを通じて感動を与えたい」という思いで繋がっています。これからも末永く、続けていきたいです。
Follow @ssn_supersports