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「日光にはアイスホッケーがある」TKC・角一幸会長が語るスポンサーシップ
長期的な視点こそが、成果に繋がる
社員やその家族向けに、スポンサードを活かした様々なイベントも開催しています。例えば、夏にはバーベキュー大会、冬には餅つき大会があります。バーベキュー大会は日光にあるキャンプ場を貸し切って、約500人規模でやっています。
ここには、アイスバックスの選手や、弊社がスポンサーをしている栃木サッカークラブ(栃木SC)の選手も参加してくれます。そこで選手と触れ合い、「試合を観てみたい」と言う子も多いですね。くじ引き大会の商品としてグッズをチームから出していただいていますが、これも子どもたちにとても好評です。
アイスホッケーについては、マイナースポーツだからこそ、選手との距離感が近いのは良いところです。社員の中には、試合を観に行っているうちに選手と仲良くなって、結婚した人もいるんですよ(笑)。
また、社内外の人に、当社がこういったスポンサー活動をしていることを知っていただけているのもとても嬉しいです。すぐに結果が出るようなものではありませんが、長期的に見て企業イメージを向上させることができました。
創業者は、「その鳥を狙うな」とよく言っていました。
猟師が鳥を狙うとき、「鳥を狙う」のでは弾が届くころには飛び去ってしまう。「鳥が飛ぶ方向を予測して打て」という意味合いです。
ビジネスでも同じです。常に目の前のものを狙っていても、未来は開けません。今後スポンサーシップを考えている企業の方がいれば、長期的な視点を持ってみていただきたいです。
ともに楽しみ、苦しみ、乗り越える
新型コロナウイルスによる影響によって、さまざまな価値が見直されています。例えばテレワークなど、コロナ前には誰もこんな働き方になるとは想像していませんでした。でもやってみたら意外と良いところもあると感じた人も多いと思います。
100%元に戻すことは、すぐにはできないと思います。だからこそ今見出されている新たな価値を、コロナ後も大切にしていきたいです。
確かに苦しい状況ではあります。かといって、スポンサーを降りるといったことは考えてもいません。繰り返しになりますが、スポンサーシップは長期戦です。今逃げるわけにはいかないんです。そのくらい、価値があるものだと思っています。
試合という舞台で見えるものだけが、スポーツではありません。トレーナーがいて、コーチがいて、運営を支えるスタッフがたくさんいます。そして何より、ファンもひとつの重要な要素です。
今はほとんどが無観客試合で、しょうがないとはいえ、スポーツの重要な要素がかけている気がします。やはり目の前で応援されている方が、選手も気合いの入れ方が違うと思うんです。まだまだ厳しい日々が続きますが、みんなで力を合わせて、今の状況を一緒に楽しんで、苦しんで、乗り越えていきたいと思っています。
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