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元ベガルタ仙台・大久保剛志がタイでサッカーアカデミーを立ち上げた理由

数々の協賛企業がついた裏側

地元で行なっていたGoshi Smile Footballというイベントは子供達を無料で招待してオリジナルのユニフォームを作成し、全員にプレゼントしていました。100人から150人くらいの子供たちが来るのですが、色々と経費がかります。この活動経費に関して、YUKI FOOTBALLというブランドさんが支援してくれたんです。毎回の協力や多大な支援によってGoshi Smile Footballは継続できていますし、この活動が継続できたことがアカデミー設立の原点なので、なんとかしてYUKI FOOTBALLさんに恩返しをしたいなと思っていました。

そして今回、アカデミーを立ち上げられることになったので「YUKI FOOTBALLの名前をお借りしてロゴも付けて名前を全面に押し出してアカデミーを立ち上げたい!」と相談したら、凄く喜んでいただけたんです。僕の名前がアカデミーの名前に入っていない理由はここにあります。

アカデミー生に多大なるメリット

アカデミーを始めるにあたってスポンサー集めも行いました。ただ、今はコロナでどこもそんな余裕はないと。その背景も有り、新規でお願いに行くことはやめようと思いました。プライベートでも仲良くさせてもらったり、付き合いが長い企業の方だけにお願いしようと。結果として、皆さんから快く応援していただけることになりました。

もちろん、僕が直接、協賛のお願いにまわりました。ウェアの協賛以外にもアカデミー生への特典として、提携の美容院ではヘアカットが無料になったり、ジェラートや酵素風呂の企業さんにも協賛いただいて、アカデミー生は無料サービスが受けられたり、と。

そこも、僕がずっと通っていた酵素風呂のお店や、タイに来てから7年間通っている美容院です。そこで築き上げてきた絆があってこそ、なのかなと思います。

嬉しいことに多くの方々が「剛志がやるなら応援する!サポートするよ!」と言ってくださり、僕が今までやってきたことが無駄じゃなかったんだなと改めて思いました。

保護者や生徒向けに説明会も開催

<写真提供:YUKI FOOTBALL ACADEMY>

子供達はその美容院や酵素風呂に通うことになると思います。その流れで親御さんも通うという流れも生まれるでしょうし、宣伝&集客という協賛メリットとして返すことができたら幸いです。

僕も日々、現役引退が迫っていると感じています。現役を退いて“元サッカー選手”となった時のギャップはすごく大きいと感じているんです。日本代表でバリバリ活躍した選手たちはそのまま影響力を持って活動できると思うんですけど、僕なんかは一瞬で忘れ去られる存在。だからこそ、多少なりともら発信力がある今のほうが、伝えたいことも広げやすいのかなと。だからぼくは現役中にこういった事業をやりたいと思っていました。

僕を応援してくれるファンは男性が多いのですが、とあるサポーターから声をかけられた時に「剛志の諦めずに最後まで走るプレーが好きだ」「泥臭く倒れても何度も立ち上がってボールを追いかける姿が好きなんだ」と言われて。多くの男性ファンたちが僕の泥臭いプレーに期待をしてくれていることが強く伝わったので、引退してもこの事業に泥臭く情熱を注いでいきたいと思っています。


<写真提供:NAVY FC>

また、日本人だけではなくタイの子どもたちにもサッカーを指導したいんです。僕や木野村の思いや経験や“日本流”のものを彼らに還元できたらなと。そのために、恥ずかしいのですが、やっとタイ語学校にも通い始めました。やっぱり、僕が直接伝えられるようにしないといけないので。


<写真提供:YUKI FOOTBALL ACADEMY>

僕は高卒でベガルタのトップに上がってプロになったとき、練習後に何をすれば良いかわからず、特に意味もなく過ごしていました。あの時はもったいない時間の過ごし方をしていたと、今になって後悔しています。将来につながるためにやれることはたくさんありました。

今はスクールの経営にも関わる訳で、ビジネスの力をつけるために、日々勉強をしなければいけないですね。

もちろん、プレーは続けます。タイの舞台でしっかりサッカーで結果を出したいですね。オンザピッチもオフザピッチも、中途半端な思いではやってないということを示したいと思います。いずれは、タイで最も魅力的なアカデミーにしたいですね。

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