トリパスプロダクツの蚊やり豚「KAYARI」を夏キャンプの思い出の中に。開発者も驚く、ある活用法とは?
初夏の陽気に誘われるのは、ヒトだけでなく、虫も同じ…。そこで夏のキャンプに欠かせないのが蚊取り線香。キャンプサイトに合うさまざまな専用ホルダーが続々とリリースされています。その中でも存在感を示しているのが、人気ガレージブランド、トリパスプロダクツの「KAYARI(カヤリ)」。各地のセレクトショップで注目を集める理由は、虫除けにとどまらない、オーナーたちの創意工夫あふれる使い方にありました。
アウトドアデザインになった夏の風物詩
夏の風物詩として、古くから日本で親しまれてきた豚の蚊やり器。とはいえ、出くわす場面もほとんどなくなっていました。
しかし、キャンプ界隈では最近になり、洗練されたキャンパーのSNS投稿やキャンプサイトで金属の豚を見かけるように。再び活躍の出番を与えられた「豚」の正体こそ、北海道発のガレージブランド、トリパスプロダクツがアウトドアデザイン仕様にした蚊やり器「KAYARI(カヤリ)」です。## 象徴的なアイテムをサイトのアクセントに
金属加工メーカーが立ち上げたトリパスプロダクツは、鹿のツノをモチーフに取り入れた焚き火台「グルグルファイヤー」で一躍、各地でトレンドを発信するセレクトショップの注目を受けることに。同じく鹿のツノの形状をハンガーにしたランタンスタンド「ツノスタンド」など、芸術的なデザインと機能を両立させたギアをリリースするたびに、キャンパーの心をつかみ続けています。 金属加工メーカーがキャンプギアに参入する先駆けとして、その可能性を示したトリパスプロダクツ。さらに自らが作り上げた世界観に縛られることなく、「キャンプに行ったときに、キャンプサイトにあるシンボリックなもの、目立つマスコット的なものがいたらおもしろい」と開発に着手。約3ヶ月で試作を約15回繰り返し、挑戦した先にたどりついたのが、「カヤリ」でした。## 1枚の板から職人が手作業で組み立て
トリパスの製品でもさびの強さに定評のある亜鉛メッキ鋼板という素材を使用。1枚板を高性能レーザーで切り出し、職人が手作業で立体的に組み上げて成形しています。 背の部分に吊り下げ用のホールを設けているので、ランタンスタンドやインディアンハンガーなどにぶら下げられるのも特長です。
よく見かける陶器の蚊遣り豚はおっとりとしたデザインが多いですが、カヤリの目はつり上がった表情。トリパスプロダクツによると、「キャンプ場でキャンパーを悩ます虫をにらむためにこのデザインになりました」とされています。## あえて完成形にしなかったワケ
実は、カヤリは完成形で出荷はされていません。豚の足と吊り下げる部分を自分で組み立てる必要があります。梱包が小さくなるわけでもないのに、なぜこのような手間を意図的に取り入れているのか─。その理由についてブランド担当責任者の山田康介さんは次のように語ってくれました。
「確かに面倒かもしれませんが、最後の仕上げを味わってほしいという思いがあります。作業をすることで、自分で作ったプラモデルのように、より愛着がわきますよね」### 開発者も想定外!?キャンパーのこんな使い方
トリパスプロダクツも「SNSで初めて知りました」と想定していなかったのが、蚊取り線香を入れる以外の使い方。特に、LEDライトを入れて照明として使うのが人気で、夜に目を光らす豚はキャンプサイトを見守ってくれます。 さらには、「ビールのサーバーに装着し、豚の口から注げるように改造している猛者もいます」と驚く山田さん。カヤリの使い方はキャンパーのアイデア次第。自分なりの使い方を見つけられる楽しみがあるのも、数多くあるキャンプ向けの蚊やり器から選ばれる理由です。### 基本情報
商品名:KAYARI(カヤリ)
重さ:約350g
サイズ:115×145×160mm
材質:ZAM(亜鉛メッキ鋼板)
価格:6,380円(税込)詳細はこちら:hinataストアを見る## 家でも活躍するカヤリ
トリパスプロダクツが期待するのは、キャンプ以外での活躍の場。「かわいらしい豚なので、外に持っていくだけでなく、家の中でも玄関の鍵入れや、インテリアとして使ってみてください。きっと、するどい眼差しで家族を見守ってくれるはずです」(山田さん)。日本の家で、「豚」が再び光り輝く日も近いかもしれません。▼トリパスプロダクツといえばこの芸術的な焚き火台 この記事の感想を教えてください GOOD BAD ご回答ありがとうございました! お気に入り お気に入り お気に入り
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