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キャンプは歴じゃない!1年で極めるまでの軌跡とギア変遷を大公開【隣のキャンパーvol.1】

完成したシンプルなスタイル キャンプをしていると、よく耳にする「キャンプ歴」。「年1回で20年」「2年で50日」など、頻度はそれぞれで、あまり当てにならないことも。それを教えてくれたのが、1年で自分のスタイルを完成させた福岡の男性コアキャンパー、takibi_3110さん。1年のギア変遷とともに、気になる失敗しないアイテム選びや、家族もキャンプに引き込むコツを聞きました!

極めるのに必要なのは「キャンプ歴」でなかった!?

1年の進化が分かるInstagram

キャンプの様子出典:Instagram(@takibi_3110)

▲【After】1年後の完成したキャンプスタイル。武骨ギアで固め、洗練された雰囲気

【Before】1年前に始めたばかりのときのキャンプ。王道のスノーピークからスタート▼ 最初のキャンプ出典:Instagram(@takibi_3110)

takibi_3110さんは福岡に住む40代の男性美容師さん。月2回はキャンプに行かずにはいられない、武骨ギアが好きなコアキャンパーです。おいしそうな焚き火料理が並ぶInstagramを見れば、誰もが「さぞやベテランのキャンパーなんだろう」と思ってしまいますが、実はキャンプ歴1年というから驚き。

キャンプとともに始めたInstagramでは、その成長の過程を記録。キャンプサイトに並ぶアイテム選びのセンスとレイアウトの完成度の高さは、キャンプ歴に関係なく到達できることを示しています。そこで、初心者やこれから始めたいと思っている人のお手本にしてもらうため、キャンプレベルが短期間で急成長するために心がけているポイントを聞きました。## 王道ブランドからスタートするも…

みんな最初は初心者だった

愛用しているサーカスTC出典:Instagram(@takibi_3110)

斎藤さんの焚き火台出典:Instagram(@takibi_3110)

── Instagramの写真を見れば誰もが「1年でここまでたどりついたのか」と驚いてしまうほど、その極め方が話題になっています。そもそも、1年前にキャンプを始めたきっかけは何だったのでしょうか。 takibi_3110:私は熊本・天草出身で、高校卒業後に福岡に出てきました。天草にいたときは森や海に恵まれた環境で遊んでいたこともあり、福岡の街中でやっぱり自然が好きだと気付かされたんですよね。そして何よりも「居酒屋で飲むのに飽きてしまって、外で飲んでみたかった」というのも正直なところです(笑)。

キャンプを始めたのはまだ新型コロナウィルスの感染が拡大する前でした。そのときにはキャンプがよく話題になっていて、2019年10月に友人を誘って挑戦し、「お酒を外で飲むと何倍もうまい」という事実に、まんまと気づかされてしまったわけです。### この1年にかけたギアの総額は…

1年後のギアの変化。好みは武骨系のギア出典:Instagram(@takibi_3110)

▲1年後のギアの変化

── Instagramでは、初心者から一人前のキャンパーとして成長していく姿がよく分かり、参考になりますね。

takibi_3110:最初は知人にすすめられるがままに、スノーピークのテントと赤い折りたたみチェアを使っていました。もちろん、それだけでもキャンプが楽しい、と思えたからこそ、道具としてはすばらしいのですが、ほかの人とよくかぶってしまって個性が出せないので満足できませんでした。

次に買ったテンマクデザインの「サーカスTC」で、赤いチェアが合わないのが気になってしまい、次はチェアもナチュラルな色にそろえよう…と、なっていくわけです。## 「やっぱりキャンプでも個性を出したい」

1年での投資額は…

椅子とテント出典:Instagram(@takibi_3110)

▲最初に買った椅子と主力になるテントの色に違和感を感じるように…

── Instagramの写真を見ると、すごいペースでギアが増えていくのがよく分かります。この1年でキャンプ道具にいくらぐらい注ぎこんだのか、少し気になるところです。
takibi_3110:(ちょっと小声)だんだんとキャンプで自分の個性を出したくなってきて、自然の中の非日常だけでなく、ギアをそろえたくなるのも楽しくなってしまって…。これがキャンパーなら誰もが通るキャンプ沼ってやつですね。金額は大台を超えて…。よくネットで買い物するヨドバシカメラのポイントだけでMacbook Airを新調できたほど、と言えば分かっていただけるでしょうか。  takibi_3110さんのサイト出典:Instagram(@takibi_3110)

── 希少なアイテムとかもInstagramでチェックしているのでしょうか。
takibi_3110:抽選販売には手を出さないようにしていて、実はレアアイテムはあまり持っていないです。本当に皆が買えるもので、必要なものをそろえていってます。自分はギアをInstagramで「どやっ」て感じで見せるのではなく、焚き火料理などで『キャンプって楽しいよ』という世界観を伝えたいからですね。### キャンプ沼の先にまだあった沼とは?

フライパンディッシュ出典:Instagram(@takibi_3110)

── そのInstagramのきれいな画像をみると、カメラとレンズにもこだわりがありそうですね。ちなみにどの機種をお使いなのでしょうか。 takibi_3110:ソニーのミラーレスカメラ「α(アルファ)7Ⅲ」を使っています。夜でもきれいに撮影できるカメラなので、夜の焚き火のシーンをとるときにかなりいいキャンプ向きのカメラですね。これもキャンプを始めて「形にのこしたい」と思って買いました。キャンプ沼は知っていますが、まさかその先にカメラの「レンズ沼」があるということを知りませんでした…。### 家族は「ぶりしゃぶ」キャンプで大満足

ぶりしゃぶ出典:Instagram(@takibi_3110)

▲ファミリーキャンプでは、ぶりしゃぶでおもてなし

── ギアへの投資はもちろん、さらにソロでキャンプに行くことが多いようですが、家族の理解はどのように得ているのかが、世のお父さんキャンパーは注目していると思います。 takibi_3110:美容室の休みが年長と小学2年の子どもと合わないので、キャンプは日曜日に仕事が終わってから一人で行ったり、ソロの集まりでグルキャンを楽しんでたりしています。なので、年に2〜3回のファミリーキャンプのときには、全力で接待をするのが重要です

ええ、すべてやります!今年の正月には2人の子どもと一緒に、ふだんは家では作らない九州名物のブリのしゃぶしゃぶをつくり、家族も「おいしいものが食べられるし、キャンプっていいよね」とポジティブなイメージを持ってもらっています。 海を望むキャンプ場出典:Instagram(@takibi_3110)

▲お気に入りの海を臨むキャンプ場とファミリー用のサバティカルのテント

収納の様子▲自宅に保管されているギア

── ただ、ギアが増えていくと、やはり収納の問題がどうしても出てきてしまいます。この辺はどのように解決しているのでしょうか。 takibi_3110:コストコの業務用のラックを居間にドーンとおいたり、インテリアとしてギアを使っていますね。たしかに、荷物が室内に増えるのは、妻は喜ばないので、いかに無駄なく、買い物をするかが重要です。そこで、Amazonのレビューと、Instagramのハッシュタグで検索して、使用感を確認するのは欠かせません。## 次に極めるのは焚き火料理

バックパックスタイルにも挑戦

バックパックスタイル出典:Instagram(@takibi_3110)

▲遠征キャンプに向けて準備しているバックパックスタイル

── 最近はバックパックスタイルも始めるようになっています。なぜシンプルなスタイルにひかれたのでしょうか。 takibi_3110:それはですね、富士山のふもとにある「ふもとっぱらキャンプ場」に行きたいからです!九州から行くとなると、おそらく飛行機か新幹線かということになり、大きなオートキャンプ場の荷物は持っていけません。だから、リュックで行くウルトラライト(UL)なスタイルの練習をしています。 焼き魚出典:Instagram(@takibi_3110)

▲鰯の串打ち

── さて、今年もコロナが影響がどうなるかわかりませんが、2年目のキャンプはどのような目標をたてているのでしょうか。 takibi_3110:ギアはそろったので、次は焚き火飯を極めたいですね。あまり使ったことがなかったダッチオーブンを使って、ほかに燻製もやってみたいです。またキャンプに誘って友達になったお客さんもいますし、九州全域でキャンプの輪を広げられたら、おもしろいですね!── 最後に、意欲的なキャンプ初心者に、1年の経験をもとにアドバイスをお願いします。
takibi_3110:安いものを買ってもすぐ買い換えるので、最初からいいギアを吟味して買うようにしましょう。でも、高いものを買ったからといって、絶対買い換えないかというと、そうではないのでご注意を!

キャンプは1年でここまで極められた!

キャンプとは歴ではないことを示してくれたtakibi_3110さん。道具もそろいつつあり、次に極めるのは、焚き火料理。全力で取り組むtakibi_3110さんがさらに料理にこだわると、どのようなクオリティーになるのか、次の投稿が楽しみで仕方ありません。キャンプ談義をするために、takibi_3110さんの美容室に通ってみたくなってしまいました。 キャンプの楽しみは人それぞれ。わずか1年で極めたキャンパーや、二輪のツーリングをしながら楽しむ人など、さまざまなこだわりキャンプスタイルを紹介!

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