Smart Sports News

ビッグボス・新庄が絶対やりそうな仰天改革プラン五選

UPDATE 2021/11/08

  • SHARE

役者が、違う──。そう思わずにはいられないお披露目会見だった。

11月4日、北海道日本ハムファイターズの来季監督……もとい“BIG BOSS=ビッグボス”に就任する新庄剛志は、ド派手なスーツで会見場に現れた。

「優勝なんて、目指しません」
「監督じゃなくて“ビッグボス”と呼んで」
「とりあえず、選手と一緒に天井から降りてきたいよね」……。

どこを切り取ってもパンチラインが生まれる“らしさ”全開の50分間に、日本中の野球ファンが胸躍らせた。

来たる2022年、果たしてビッグボス・SHINJOは我々に何を見せてくれるのか?実現の可否など無視して、前代未聞の破天荒指揮官に期待したい“仰天”改革案を提言してみたい。

■クレジット
文=花田雪
イラスト=りおた

■目次
オールスターで「代打、オレ!」
新ユニフォームを“襟”付きに!
負け試合でもヒーローインタビュー
ポケットマネーでフェラーリをプレゼント!
各界の大物とコラボレーション

■【新庄剛志|監督就任会見ノーカット】
(引用:GAORA SPORTS

オールスターで「代打、オレ!」

昨年末のトライアウト受験や、会見の第一声が「選手兼監督として契約して頂きました(間髪入れずに川村浩二球団社長兼オーナーが否定)」だったことからもわかるように、ビッグボスは今もなお「現役」へのこだわりをほんのりと匂わせている。

OBでもある岩本勉氏からの「代打、オレ!はありますか?」という質問は煙に巻いたが、「お祭り」でもあるオールスターなら、実現可能なのではないか。

もちろん、過去のオールスターで監督が選手として出場したことなどない。というか、そんなことをやれそうな監督など、存在しなかった。

ただ、現役時代からオールスターには滅法強く、ざまざまなパフォーマンスで観客を沸かせてきたエンターテイナーだけに、「絶対ない」とは言いきれない。

何より、来年のパ・リーグ監督でもあるオリックスの中嶋聡は日本ハム時代のチームメイト。セ・リーグ監督の高津臣吾(ヤクルト)もファンサービスには熱心な指揮官として知られる。

両指揮官を説得し、あとはルールをちょちょいと変えてしまえば、夢の球宴で「代打、オレ!」が見られるかもしれない。

新ユニフォームを“襟”付きに!

就任会見で話題をさらったのが、ワインレッドのド派手なスーツに、マーベルコミックのヒーロー・ドクターストレンジも真っ青の、推定15センチ(筆者目算)のド高い襟付きシャツ。

思えば現役時代から“ここぞ”の場面では必ずと言っていいほど、天高くそびえる“襟”を我々に見せつけてくれたビッグボス。

そう、“SHINJOとは襟”であり、“襟とはSHINJO”なのだ。

また、これは会見でも掲げた「ユニフォームも変える」という公約への伏線ともとれる。

現役ラストイヤーの2006年には“襟付き”アンダーシャツを着て試合に出場。「ふさわしくない」とこっぴどく怒られた苦い経験もあるが、本人は次の試合で襟の部分だけをハサミで切り落として着用するなど、ささやかな抵抗も示していた。

当時は一選手にすぎず、権力と同調圧力に屈するしかなかったが、今の彼はチームの指揮官。発言権も強く、球団を巻き込んで正式にNPBに許可を取れば、誰からも文句を言われることなく「襟付きユニ」で試合に臨むことが出来る。

そもそも、ゴルフのような紳士のスポーツは逆に「襟付きシャツ」の着用が定められているのに「野球はダメ」というのがおかしな話。16年越しのリベンジ、ぜひ期待したい。

負け試合でもヒーローインタビュー

プロ野球の試合ではゲーム終了後、勝利したチームから活躍した選手が呼ばれ、お立ち台で「ヒーローインタビュー」が行なわれる。ファンはそこで選手と喜びを分かち合い、勝利の余韻に浸りながらスタジアムを後にする。

しかし、負けたチームはどうか。選手たちは「敗者はただ、去るのみ」と言わんばかりに下を向き、足早にベンチを後にする。スタンドのファンもそうだ。敗戦を噛みしめ、苦渋に満ちた表情のまま帰路に就く。

ただ、我らがビッグボスならこんな慣例も打ち破ってくれるかもしれない。「優勝なんて、目指しません!」高々と宣言したように、新指揮官はプロ野球に、ファイターズに「勝利」だけを求めているのではない。

むしろ、負けたとしても「明日も来て!」とスタジアムを盛り上げることこそ、プロスポーツのあるべき姿なのではないか。考えてみてほしい。勝利者インタビューが終わったあと、試合に敗れたファイターズの選手がお立ち台に上がり、その日の悔しさを包み隠さず吐露する。

最後には「今日は負けましたが、明日は勝ちます!応援よろしくお願いします!」と観客に訴えかける。

そうすればファンも、敗戦の悲哀ではなく、明日への希望を胸にスタジアムを後にすることができる。なにより、勝ったチームにしかヒーローがいないなんて、誰が決めたのだろう。敗戦チームにも、輝きを放った選手はいる。そんな選手にもスポットライトを浴びせる──。ビッグボスなら、そのくらい考えていてもおかしくない。

ポケットマネーでフェラーリをプレゼント!

“クルマを愛する男”でもある我らが新庄剛志。1993年オフの契約更改にはランボルギーニ・カウンタックで球団事務所に颯爽と現れ、2000年オフにメジャーリーグ移籍を果たした際には大幅にダウンした年俸を補填するため、愛車のフェラーリを泣く泣く売却したこともある(その後、再びフェラーリを購入している)。

年俸2200万円の時代に2000万円するベンツを購入した経験を語っているように、「プロ野球選手たるもの、背伸びしてでも良いクルマに乗る!」がプロ野球選手としての新庄……ならぬ信条なのだ。

「スーパースターを育てたい」と語るだけに、ここは思い切って見どころある若手選手にポン!とフェラーリあたりをプレゼントして「年俸が上がったらお代は払ってね」と強烈な檄を飛ばすのもアリではないか。

ちなみに、フェラーリの新車価格は2000~4000万円台。ビッグボスの年俸は推定1億円だから差っ引かれる税金などを考えるとちょいキツめだが、今後はオファーが殺到するであろうCMなどの副収入も見込めるだけに、決して不可能な額ではない。

ぜひ、やや朴訥(ぼくとつ)な印象のある清宮幸太郎あたりを「フェラーリが似合う男」に育て上げてほしい。

各界の大物とコラボレーション

現役時代は札幌ドームの天井から降り立ったり、ハーレーでグラウンドを疾走したり、“規格外”のパフォーマンスで観客を沸かせた我らがビッグボス。指揮官となってもパフォーマンスを行なう意向は会見でも示してくれたが、どうせやるならさらなる「スケールアップ」を期待したい。

そこで有力なのが親交のある福山雅治、元EXILEのATSUSHIらとのコラボレーション。試合前にライブを行なうもよし、チームのテーマソングを作ってもらうもよし、なんなら「福山雅治featuring新庄剛志」で新曲を発表したっていい。

これまでも有名歌手がスタジアムで試合前後にライブを行うケースはあったが、そのどれもが「試合のオマケ」程度のもの。どうせやるなら企画・演出からがっつりと関わって「BIG BOSS presents ATSUSHI 札幌ドームLIVE 2021 from 日本ハム対楽天戦」くらいのビッグイベントに仕上げてほしい。

もちろん、イベントだけでなく彼ら大物と球団のコラボグッズを制作・販売するのはマスト案件だ。チケット問題やら本格ライブと野球の試合をどう両立させるかなど、クリアすべき課題は多いが、その辺はたぶん、ビッグボスがなんとかしてくれるに違いない。

とまぁ、ここまでビッグボス・SHINJOに期待する「5つ」のプランを書き綴ってみたが、もしこの記事を読んで「ふざけ過ぎ」とお怒りの方がいるのであれば、その批判は甘んじてお受けしようと思う。

何故なら、「ふざけてません」とは言い切れないからだ。

しかし、どんなに荒唐無稽なプランを提示したとしても「いや、新庄ならやってくれるんじゃないか……」と思わせてしまう。だからこそ、こんな「ムチャ」な提言記事も書くことができる。

そもそも、「北海道日本ハムファイターズの監督に新庄剛志が就任する」こと自体、少し前なら「ふざけた話」だった。

不可能を可能にする男、それが新庄。

2022年はおそらく、ここで書いたプランすら凌駕する奇想天外、驚天動地の「改革」を見せてくれるはずだ。

ビッグボス、やっぱりあなたはサイコーですよ。

■プロフィール
花田雪(はなだ・きよむ)

1983年1月6日生まれ。神奈川県出身。編集プロダクション勤務を経て独立し、2015年よりフリーの編集者・ライターに。 野球を中心に大相撲、サッカー、バスケットボール、ラグビーなど、さまざまなジャンルのスポーツ媒体で編集・執筆を手掛ける。「がっつり!プロ野球」「がっつり!甲子園」(日本文芸社)、「プロ野球全12球団選手名鑑」「B.LEAGUE完全ガイド」(コスミック出版)の編集・執筆。編著書に「あのプロ野球選手の少年時代」(宝島社)がある。「雪」と書いて「きよむ」と読む。

  • SHARE