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スペシャルコンテンツ 高佐華子×塩沢秋乃 HANAKO TAKASA AKINO SHIOZAWA Vol.3「コロナがJクラブに与えた影響は?」

UPDATE 2021/03/05

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元日本代表の望月重良氏が2008年に立ち上げ、わずか6年でJリーグ加入を果たしたSC相模原。
このクラブで重要な役割を担う2人の女性がいる。広報担当の高佐華子さんとグッズ担当の塩沢秋乃さん。
入社前はサッカークラブで働いた経験はゼロながら、ユニークなアイデアを次々と生み出して、観客動員やファン数増加に貢献している。
SC相模原の女性スタッフが主導している、ファン・サポーターを夢中にさせるかわいい系ブランディングとは――。
「SmartSportsNews」の独占インタビューを3回に分けてお届けする。

“接触なし”で選手の魅力をどう伝えるか

――昨シーズンは「サガミスタナイト」というシーズン中に監督や選手が登場するトークイベントも開催していましたが。

高佐 試合前々日とかでもやっていたので、他のクラブだったらありえないのかもしれません。でも、選手とかでも出演を嫌がる人はいないんです。みんなしゃべりたいみたいで(笑)。私だけだと、SNSで面白い動画を上げるとか、練習が終わった後の一言を上げるとかはできるんですけど、サッカーのことはあまり発信できないんです。サッカーに詳しくない広報なので……。その選手のことを深掘りするのはうまくないので、オフィシャルライターさんなどの力を借りて、もっと深いところをサポーターの方に届けられたらいいなと思っています。

――ファン・サポーターの満足度もかなり高かったのではないでしょうか。

高佐 はい。サガミスタナイトは2019年のSC相模原流行語大賞になったので、みんな”神イベント“って思っているはずです。

――ただ、選手との距離の近さを強みにしてきたSC相模原にとっては、新型コロナはかなり影響が大きかったのではないかと。

高佐 そうなんです。今シーズンに関しては「みんな楽しかったかな?」という不安はあります。リーグ戦が始まるまではインスタライブでサガミスタ在宅ナイトをやったり、練習後にリモートファンサービスをやったり、YouTubeも結構上げていたのですが……。リーグ戦が始まってしまうと連戦で休みがないですし、選手を拘束するのもコロナで難しかったりして、あまり仕掛けられなかったというのが強いです。

――やはり広報としても直接触れ合う場所がないのは難しい?

高佐 そうですね。例えば、千明聖典選手の魅力は“接触”しないとわかりづらいと思うんです(笑)。来年以降もどれだけ直接触れ合える場所が作れるかというのはわかりません。ただ、完全に元通りになることは考えにくいですし、どうやって選手の魅力を伝えていくかは大きなテーマです。

“推し“が去っても見に来てほしい

――グッズに関してはオンラインだからこそ試したことはありますか?

塩沢 実は今シーズンの開幕前はガチャを強化したいなと思っていたんです。川崎フロンターレに「ガチャ村」っていうガチャがズラッと並んでいるコーナーがあって、そんな感じでやりたかったんですけど、コロナでお客さんが来れなくなったのでできなくて。そこでオンラインガチャというのを始めたんです。

――お目当ての選手のグッズが欲しいときに、ガチャじゃなかったら1つ買えば終わりじゃないですか。でも、ガチャだと極端な話、誰かが当たるまで何十回もやることもある。売り上げ単価が一気に上がるんじゃないでしょうか。

塩沢 ビックリマンチョコみたいに誰が出るかわからない楽しさがあるじゃないですか。ガチャを楽しみつつ、推しの選手を出してもらえればなと思っています。

――オンラインガチャで出た選手をファンがSNSにアップして「交換してください」と投稿しているのもよく見ます。

塩沢 そうやってファン同士が仲良くなってもらえたら大歓迎です。推しの選手がいなくなったとしても、ファン同士のつながりがあるから、うちの試合を見に来てもらえたらよいなと思っています。ガチャは偉大です(笑)。

スタジアムを満員にしたい

――今シーズンのSC相模原はJ3リーグからJ2リーグに昇格できる上位2位を争っています。

高佐 私はここに来て7年目ですが、SC相模原の結果を気にしてくれたり、頑張ってねと言われたりするのは初めてなんです。相模原の町が盛り上がるチャンスなので、SC相模原の魅力を伝えていければと思います。

――2年前の2018年のJ3ホーム最終戦では川口能活さんの現役ラストマッチということで1万2000人の超満員になりましたが。

高佐 あれはもう、SC相模原を見に来たというより川口能活さんの力です。あの時はメディアの数もすごくて……1人でどうやっていたんだろう(笑)。あの風景は忘れられないので、また見られるように頑張りたいなと思います。

――塩沢さんは「J2昇格記念グッズ」は仕込んでいるんでしょうか?

塩沢 はい(笑)。まだ何を作ろうかなという段階ではありますが、たくさん出したいなと思っています。まさかクラブに関わって2年目でこんなところまで行くとは思っていなかったです。

――サッカークラブの仕事は楽しいですか?

塩沢 楽しいです。前の会社では基本的にずっと社内にいたので、お客さんの声を聞く機会がほとんどなかったんです。ここではSNSももちろんですが、ホームゲームでは毎試合お客さんと接しますし、「あれを買った」とか「あんなのを出してほしい」という声を直接聞くことができる。勝った・負けたという感情の起伏は、他の仕事では味わえません。



Vol.1「かわいいで勝負する! SC相模原の広報術」
(ハイパーリンクURL)
https://ssn.supersports.com/ja-jp/articles/5fdc1ac082f02561e9268815

Vol.2「1個からでもつくる! SC相模原のグッズ戦略」
(ハイパーリンクURL)
https://ssn.supersports.com/ja-jp/articles/5fdc1c5778153436c91aeb02

■プロフィール

高佐華子(たかさ・はなこ)
北海道函館市出身。青山学院大学卒業後、一般企業を経て、当時JFLだったSC相模原にボランティアとして関わる。2014年よりJ3に昇格したSC相模原に入社し、広報・ホームタウンをガミティ(マスコット)とともに担当する。通称「広報たかさ」。

https://twitter.com/SCSofficialPR

塩沢秋乃(しおざわ・あきの)
長野県上田市真田町出身。順天堂大学在学時にSC相模原でインターンとして関わる。卒業後はスポーツブランドを運営する会社を経て、2019年よりSC相模原に入社。事業部門のグッズ、ファンクラブ、チケット担当を主に担当する。通称「グッズ担当塩沢」。

https://twitter.com/scsgoods

SC相模原グッズショップ
https://store.jleague.jp/club/sagamihara/

■クレジット

取材・構成:北健一郎
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