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笹生優花の全米女子OP制覇で激化する『パリ五輪代表争い』を分かりやすくおさらい

東京五輪はフィリピン代表で出場した笹生優花だが、パリ五輪では日本代表での出場を目指している。全米女子オープン優勝で2か国での連続出場はほぼ確定(撮影:GettyImages)

8月の「パリ五輪」(男子8月1~4日、女子7~10日、ル・ゴルフナショナル)の代表争いがヒートアップしている。

先の「全米女子オープン」の結果がそれに拍車をかけた。笹生優花が優勝し、渋野日向子が2位とワンツーフィニッシュ。21人出場していた日本勢は古江彩佳(6位タイ)、竹田麗央、小祝さくら(ともに9位タイ)とトップ10に5人という活躍を見せた。
 
五輪ゴルフは、男子が6月17日、女子が6月24日時点の世界ランキングを基準にした五輪ランキングで代表が決定する。上位15名までは各国最大4名まで、16位以下は15位以内の選手を含めて最大2名に配分され、男女それぞれ60人までが出場権を獲得する。

過去2年間の成績がポイント化されている世界ランキングは、試合によってポイント配分が違うが、直近13週間の試合の成績や、海外メジャーの結果が大きく評価されるため、全米女子オープンの結果を受けて、日本女子の代表争いが劇的に変動した。

各国の出場圏内にいる選手しか掲載されない五輪ランキングは全体が分かりにくいので、6月3日付けの世界ランキングで話を進めたい。全米女子オープン直前は畑岡奈紗(18位)と、山下美夢有(23位)の2人が代表候補で、僅差に古江(25位)、笹生は30位で日本勢4番手につけていた。

しかし、全米女子オープンの結果が反映されると、笹生は日本勢トップの6位にジャンプアップ。44位タイに終わった畑岡奈紗は18位から19位に順位を下げ、2番手に後退した。

大会で6位タイと踏ん張った古江は22位。12位タイの成績でランキング25位に下がった山下は抜いたものの、笹生の躍進により日本勢3番手というポジションは変わらない。

女子の代表決定まではあと3週間を切った。国内女子ツアーもポイント対象だが、ポイントが大きいのは海外メジャー「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」(6月20~23日、ワシントン州サハリーCC)。笹生、畑岡、古江、山下はいずれも出場するため、最後まで目が離せない展開になりそうだ。
 
今回、笹生が一気に順位を上げたことを考えると、全米女子プロに出場する日本勢5番手の竹田(40位)、6番手の岩井明愛(41位)、7番手の岩井千怜(45位)にもチャンスは残されている。
 
男子は6月3日現在の世界ランキングで、松山英樹(15位)と中島啓太(86位)の2人が代表候補。久常涼が3番手の91位にいる。ただし、残された米国男子ツアー2試合は「メモリアル」と「全米オープン」で出場選手が限られ、久常はどちらにも出場できない。全米オープンに出場する105位の星野陸也、119位の金谷拓実の結果次第となるだろう。(清流舎/小川淳子)
 
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