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強くも弱くも打てないピン近ラフを攻略! 岩井明愛はフェースを開いてハンドファーストに打つ【女子プロの寄せ技】

ピンが近いラフからミスなく寄せるには?(撮影:佐々木啓)

女子プロのリカバリー率は約6割。つまりパーオンしなくても、半分以上の確率でパーセーブしている。そのテクニックを連続写真から学ぶ。今回取り上げるのは岩井明愛のピンが近いラフからのアプローチ。強く打てば飛びすぎてしまい、かといってゆっくり振ればラフに負けてしまう状況で、どうやって打てばいいのか? プロコーチの石井忍が解説する。

距離は15ヤードほどでしょうか。グリーンに落ちてから足を使えないピン位置を想定しています。そんなとき、ロブショットみたいにヘッドを走らせると打点が不安定でミスをしやすい。フェースは真上を向くくらい開いておいて、ハンドファーストに当てるのがポイントです。その方が打点が安定するし、カツーンというミスも出ません。

インパクト直後を見ると、ボールはほとんど真上に飛んでいます。だからしっかり打っても飛びすぎない。フェース面は寝ているというレベルではなく、かなり開いているのが分かります。スタンス幅もいいですね。距離が近いときはこのくらい狭くした方が下半身は安定します。

この打ち方はラフでちょっとライが悪いとき、ボールが沈んでいるときでも使えます。ボールを右足寄りに置いて、ハンドファーストに打つことで、ラフの抵抗を軽減できるのです。

■岩井明愛
いわい・あきえ/ 2002年生まれ、埼玉県出身。昨年はツアー初優勝を含む年間3勝を挙げて、メルセデス・ランキング3位と躍進。今季もすでに2勝をマークしている。岩井千怜は双子の妹。Honda所属。

■石井忍
いしい・しのぶ/1974年生まれ、千葉県出身。98年にプロ転向し、かつてはツアープレーヤーとしてレギュラーツアーで戦っていた。現在は『エースゴルフクラブ』を主宰し、プロゴルファーやアマチュアの指導を行うほか、軽快なトークで解説者としても人気を博す。

◇ ◇ ◇

●苦手な人が多いバンカーショット。寄せるどころか一発で出ないこともしばしば。関連記事の『バンカーの新セオリー!? 岩井千怜はスクエアスタンスでインから下ろす』では、岩井千怜の従来のセオリーとは違うバンカーショットを解説している。

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