
レギュラーツアー8勝で、2014年には賞金王に輝いた小田孔明が、レギュラーツアーと下部ツアーから撤退することを明かした。国内男子下部ACNツアー「エリートグリップチャレンジ」の第2ラウンド終了後、「QTも受けないので、あと2年半ゆっくりして、シニアツアーのほうに行こうと思う」と意向を話した。
今大会を主催するエリートグリップへの感謝の言葉を口にし、ラストマッチに選んだ。「ずっとお世話になっていたので、恩返しではないですけど、この試合だけは出ようかなと決めていた。(周りには)伝えていない。自分のなかで決めていたので、一旦ひと区切りかな」と話す。
この日は1バーディ・4ボギー・1ダブルボギー・1トリプルボギーの「80」でプレーし、トータル9オーバーで予選落ちとなった。
2000年にプロ転向し、08年「カシオオープン」で初優勝。14年には賞金王に輝いたが、同年「ブリヂストンオープン」で通算8勝目を飾ってから勝利は遠く、23年に15季守ってきたシード権を手放した。昨年は生涯獲得賞金25位以内の資格を行使しての出場だったが、シード復帰は叶わなかった。
今季はレギュラーツアーに2試合出場し、47位と52位。下部ツアーは3試合に出て、予選落ち2度、棄権1度だった。「ずっと前から、今年終わったらやめるって決めていた。自分の体といろいろ付き合って、予選は通過するかもしれないけれど、自分の思い通りにはいかないし、疲れも溜まってきている。やっていても上位には行けそうにない」と心境を口にする。
ツアーから離れるが、オープン競技には出場する予定。さらに3年後に50歳を迎え、シニアツアーでのプレーを待ち望む。
「シニアに向けて体力づくりもいるだろうし、そういうのもやりながら。なにせ長い間戦ってきたので(笑)。、自分の思い通りのゴルフがここ3~4年くらいできていないので、ツアーに行っても戦えないかなという感じになってきた。若い選手の時代だし、いまはツアーに出ても上位に行く自信はないからそういう感じでひと区切り」
第二のゴルフ人生に向けて、一度立ち止まり、自分の体を休ませてあげたい。
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