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松山英樹が苦しんでつかんだツアー10勝目 深堀圭一郎は「底力を存分に見せてもらった」

ツアー10勝目を挙げた松山英樹(撮影:GettyImages)

<フェデックス・セントジュード選手権 最終日◇18日◇TPC サウスウィンド(テネシー州)◇7243ヤード・パー70>

米国男子ツアーのプレーオフ第1戦は、松山英樹がトータル17アンダーで今季2勝目、節目の米通算10勝目を挙げた。中継したBSJapanext(BS263ch)で解説を務めた深堀圭一郎と実況のレックス倉本が大会を振り返る。

最終日は5打差の単独首位から出た松山。出だしから2.5メートルのチャンスにつけるも決め切れず、3番からはパーオンを逃すもショートゲームでカバーした。8番パー3で12メートルを決めてこの日初バーディ。5打のリードを保ったままサンデーバックナインに入った。

11番パー3で6メートルを流し込んでバーディを奪った時点で独走。優勝は盤石かと思われたが、12番から予想外の展開となった。

短いパーパットを外し、3パットのボギーを叩くと、14番パー3ではティショットを池に入れてボギー。続く15番ではアプローチのミスから4オン2パットのダブルボギー。首位から陥落してしまった。

「残り3ホールあるので切り替えよう」

そこから松山は16番をパーセーブすると、17番で8メートルを決めて“渾身のガッツポーズ”バーディを奪取し、1打リードの単独首位にカムバックした。最終18番は池が絡むなか、フェアウェイからの2打目を2メートルにつけて圧巻のバーディ締め。プレーオフシリーズ初優勝を果した。

解説を務めた深堀は、「これだけ苦しんだ勝ち方って今までなかったと思うので、新しい一面が見ることができたと思う。松山選手の“底力”を存分に見せてもらいました」と、日本のエースを褒めたたえた。

今月の「パリ五輪」では日本男子初めての銅メダルを獲得。松山の活躍の影響は、ゴルフファン以外にも波及していくのではないかと話す。「五輪を見てゴルフに興味を持った人たちが、今週の中継も見て“こういう世界があるんだ、松山選手はこんな活躍をするんだ”と今まで以上にメッセージとして伝わると思う」。

実況を担当したレックス倉本は、松山の“スター性”に注目。追い込まれた状況のなかで、勝ち切る“勝負強さ。タイガー・ウッズやジャック・ニクラス(ともに米国)のような歴史的な選手たちが持ち合わせている勝負強さがあると話す。「これはトレーニングをしてできるようになるとかそういうものではなく、元々の資質によるものが大きいと思う。実力に実績がやっと備わってきたのでは」とした。

これで、フェデックスカップポイントは2000ptを加算。ポイントランキングは3位に浮上し、初の“年間王者”の称号獲得へ一歩近づいた。

BSJapanextでは今夜9時から「PGAハイライト 緊急生特番快挙!松山英樹プロ 通算10勝目おめでとうSP」を放送(公式アプリでも同時配信)。決勝ラウンド2日間にわたって放送した中継映像、今大会のハイライト映像をたっぷり紹介する。

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