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稲見萌寧は“弱点克服”のためトレーニング三昧のオフ 女王奪還へ「まずは1勝を」【開幕戦注目選手】

稲見萌寧は充実のオフを過ごしている(撮影:Getty Images)

「1回1時間~1時間半はトレーニングをしていて、7日連続で行った時もありました。体重が減りやすいので、筋力でキープしていけば夏に体重も落ちづらくなると思う。そこを一番気にしながら取り組んでいます」。ツアー通算12勝。2020-21年シーズンには賞金女王の座にもついた稲見萌寧の言葉からは、このオフの充実ぶりが伝わってくる。

女王を戴冠した21年は、8月に東京五輪で銀メダルも獲得。一躍時の人になったことで昨年のオフは、思うように練習時間を確保できず完全燃焼の冬とはいかなかった。そんななか迎えたシーズンは、6月の「リシャール・ミル ヨネックスレディス」でようやく初勝利。開幕から3カ月後のことだった。

8月の「ニトリレディス」では連覇を達成したが、シーズン途中にはショット面の調整に苦しむ様子も見せ、それ以降、勝ち星を手にすることはできなかった。「序盤は優勝できるか心配もありましたが、メルセデス・ランキング3位でシーズンを終えられたのはよかった」。自身に及第点は与えたものの、こだわっているパーオン率も山下美夢有に1位を譲ることになるなど、取り戻したいものも多いはず。今年は順調に開幕までの準備を進められている様子だ。

新たなシーズンでも女王候補のひとりであることに変わりはない。開幕戦は3度目の出場で、21年は7位、昨年は10位といずれも上位フィニッシュを果たしている。沖縄特有の風やコーライ芝の感覚は要調整となるが、「難しくもあり楽しい」と稲見にとってはやりがいに感じられる部分でもある。「沖縄はすごく好きで、食事の面も楽しみにしています。今シーズンも、まずは1勝を目標にして、そこから複数回優勝できたらいいなと思います」。捲土重来の23年となるか?

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