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「向こうで強くなりたい」 西村優菜は55ホール連続ボギーなしのまま米国へ

西村優菜が米ツアー出発前の大会でトップ10入り(撮影:鈴木祥)

<明治安田生命レディス ヨコハマタイヤ 最終日◇12日◇土佐CC(高知県)◇6228ヤード・パー72>

渡米前の国内ラストマッチを戦った西村優菜は、ショットに気持ち悪さを感じながらの4日間だったが、第1ラウンドの後半9番から55ホール連続ボギーなしで大会を終えた。第2ラウンドから「67」、「67」、「69」と3日間アンダーパーでまとめ、トータル13アンダーの10位タイとトップ10入りを果たした。

3日目を終え6打差をつけられながら、狙ったのはもちろん優勝。それだけにラウンド後は、物足りない表情も浮かべた。特にパーを並べた前半については、「追う立場なのにショットも思うようにいかず、チャンスについても決められない。悔しい気持ちです」と歯がゆさを感じる時間になった。それでも4メートルを決めて初バーディを奪った10番で「ふたが空いた」。いい結果を残し、渡米前ラストマッチを締めくくった。

この後は一度大阪にも戻り、改めて態勢を整え渡米する。そして米ツアー本格参戦後のデビュー戦になる「LPGAドライブオン選手権」(3月23~26日、アリゾナ州)に向け調整を重ねる。「スイングでやっていることを継続し、1ショット1ショット自信を持って打てるようにならないと米国では戦えない」。尻上がりに回復の手ごたえは得たが、違和感のあるショットを修正し、パターなど細かい部分もチェックしていくつもりだ。

昨年末に出場した米予選会(Qシリーズ)を終え、与えられた出場優先順位は161番目。出られる試合が不透明な立場だ。当面はしっかりと出場権を得たところで結果を残し、5月14日に最終日を迎える「コグニザント・ファウンダーズカップ」後の第1回リシャッフルで、中盤戦以降の試合数を増やすことを目指す。

「次に日本にいつ戻ってくるかも分からない」と、最優先は米国で出られる試合を模索すること。まだ国内での試合までスケジュールを立てることはできないが、「たくさんのギャラリーの前でプレーするのは楽しい」と間隔が空くタイミングなどでは帰国しスポット参戦する考えももっている。「向こうで強くなりたい」。いよいよその目標への第一歩を踏み出す。(文・間宮輝憲)

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