やっぱりPGAツアーとLIVゴルフの「統合の合意」は延期へ?まもなく正式発表か?
6月6日、PGAツアーとDPワールド(欧州)ツアーがLIVゴルフをバックアップするサウジアラビアの政府系ファンド「PIF」との統合合意が電撃発表。ゴルフ界に激震が走ったがこの時点ではあくまでも統合への「フレームワーク=枠組み」が発表されただけ、正式統合の合意は「今年の12月31日まで」と期限が決められた。しかし、「この締め切りが延長され、来年マスターズ前までに合意を目指す」とまもなく正式発表されると英国メディア・テレグラフ紙が第一報を伝えた。
同紙によると、実際の協議は9月末から10月にかけてローマで開催された「ライダーカップ」が終了するまでほとんど行われず、PIFは進展しないことに苛立ちを見せていたという。また同時にPGAツアー側が合意するにはタイガー・ウッズ(米国)らからなる選手理事会の賛同が必要となったことにも不満を募らせているとした。
ウッズは今月初めに「12月31日まではまだ時間がある」と年内合意を目指すとしていたが、LIVゴルフは今月7日、世界ランキング3位のジョン・ラーム(スペイン)と正式契約、契約金は6億ドル(約870億円)と推定された。一方PGAツアーはそのラームを出場停止処分とし、スポーツビジネスの大投資家であるフェンウェイ・スポーツをパートナーとすることで交渉中とも発表している。
PIFのヤシル・アルルマヤン会長とPGAツアーのジェイ・モナハン会長はクリスマス前に会談を持ったとされているが、その詳細は不明。12月31日まで残り3日、合意か決定延期か、いずれかが正式発表される。(文・武川玲子=米国在住)
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