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再出発の原英莉花が3アンダー発進 スコアカードは「目がおかしくなるほど確認しました(笑)」

原英莉花が茶目っ気たっぷりの3アンダー発進(撮影:佐々木啓)

<樋口久子 三菱電機レディス 初日◇27日◇武蔵丘ゴルフコース(埼玉県)◇6650ヤード ・パー72>

米女子ツアーの2次予選会から帰国し、ぶっつけ本番で臨んだ原英莉花は7バーディ・2ボギー・1ダブルボギーと出入りの激しい内容ながら「69」をマーク。首位と2打差の3アンダー・8位タイと好スタートを切った。過少申告により予選会失格となった直後とあって、アテストは「めっちゃ緊張しました」と茶目っ気たっぷりに笑った。

1番パー5をバーディで滑り出した原は序盤で快進撃。4番7メートル、5番4メートル、6番はカラーから9メートルを沈めて3連続バーディを奪った。このまま流れに乗りたかったところだが「7番のボギーで流れを切ってしまいました」。6、7番の2打目はいずれも残り120ヤード強。「6番のショットは感覚的には距離が合っていたのに、実際にはオーバーしてしまって。距離感があいまいになった」。7番の2打目は奥を警戒してグリーンをショート。手痛いボギーに繋がった。

12番パー3では2打目のバンカーショットで「股関節のハマりが良くなくて、そのまま打ったら大きなミスになってしまいました」。このホールはダブルボギーと失速した。直後の13番はバーディとしたものの「後半の流れが決まるホール」と警戒していた15番パー3は3パットのボギー。「バーディが取れるホールとは思っていないし、ちょうど雨が降ってきて難しいシチュエーションだったので、気持ちを切り替えることが出来ました」。

悪い流れを引きずることなく、上がりの17、18番を連続バーディで締めて挽回。「バーディをたくさん取れたのは良かった。一打一打、気を引き締めて打っていかないといけない」と波乱万丈だった初日のラウンドを振り返った。

ラウンドを終えても、気を緩めることはできない。米女子ツアーの2次予選会は3日目に過少申告で失格となっており、それ以来となるアテストだ。「めっちゃ緊張して、目がおかしくなるぐらいスコアを確認しました。スコアカードを出したくない気持ちでした」。こう笑いながら話せるのだから、ショックはかなり癒えているのだろう。

今大会ではともに米国で戦ってきた塚本岳キャディではなく、福井良太キャディとのコンビ。「2人とも疲れていたらいい雰囲気にならないかなと思って。集中力を保つためにも、(塚本キャディには)来週に向けて休んでもらいました」。米女子ツアーの出場権獲得へ。再挑戦となる来週の「TOTOジャパンクラシック」が原にとっての大一番だが、その前に今大会でも優勝を狙えそうな雰囲気だ。(文・田中宏治)

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