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見せた爆発力…怒涛の上がり3連続バーディ 1打差惜敗・古江彩佳が悔やんだ一打「せめてパーで…」

古江彩佳が怒濤の追い上げで4位タイに入った(撮影:ALBA)

<JMイーグル・LA選手権 最終日◇30日◇ウィルシャーCC(米カリフォルニア州)◇6447ヤード・パー71>

最終日に「65」とビッグスコアをマークした古江彩佳は、トータル8アンダーまで伸ばし18番グリーンを降りた。この時点で単独トップ。クラブハウスリーダーとして後続の結果を待った。しかし、まだ最終組がようやくハーフターンしたばかりとあって、「そんなに(優勝は)ないに近いかなと思っていた。チャンスが来たらまた集中し直して」と“一縷の望み”にかける状態。そして最後は1打及ばず、4位タイという結果に終わった。

怒濤のラスト3ホールだった。ここは3日目を終えた時点で、いずれも平均ストロークが規定数を越える難関が続く。しかし古江は16番で、残り125ヤードからピッチングウェッジでベタピンショットを放つと、17番、そして18番はともに4メートルを沈める3連続バーディで上がった。「難しいということを特に意識せず、ショット、パットに集中できた」。特に17番は全体2位、18番は3位の難しさを誇るウィルシャーCCの“アーメンコーナー”ともいえる場所を涼し気に駆け抜けた。

3日目を終えトータル2アンダー。首位との7打差を追いかけてのスタートだった。ただ最終日は「ピンポジションが難しいところもあったけれど、『獲ってね』というところにも切ってあった」と、ガマン大会になっていた前日までとは少しセッティングの狙いが変わっていることは感じ取っていた。伸ばしあいについていくという気持ち。これがバーディ量産につながった。ラストパットは、決めればトップになることを分かりながら沈めたもの。「上位はまだバーディホールが残っているのが分かっていたので、自分ができるだけ上げないとなと思ってパットを打ちました」。やるべきことをやって、18ホールを終えた。

悔やむのは13番パー5で喫したボギーだ。フェアウェイからの2打目がラフに入り、さらに3打目をバンカーに入れたことがスコアロスにつながった。「グリーンが狭いから、フェアウェイに置かなかったら難しい。でもパー5だし、せめてパーで終わらせないといけなかった。セカンドショットの傾斜が急で、それで曲がってラフに行ったのが間違いでした」。たられば、にはなるが、ここがパーならプレーオフに進んでいただけに、なおさら悔しい。

しかしロスでその爆発力を大いに見せつけたことに変わりはない。「きょうは集中できていいショット、パットができた。ビッグスコアをこのコースで出せたのは、自分でも褒めたい」。来週は日本代表の一員として、団体戦で行われる国別対抗戦「ハンファ・ライフプラス インターナショナル・クラウン」に出場する。「日本代表というのはすごく久しぶり。プロとしては初めてなので、楽しみがいっぱい」。弾みをつけて、いざ日の丸を背負う。(文・間宮輝憲)

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