シン貧打爆裂レポート『FRONT LINE ELITE パター RHOとCERO』

注目ポイント

『FRONT LINE ELITE パター』は、ダンロップ傘下のクリーブランドが2023年3月18日に発売したパターです。

『FRONT LINE ELITE パター』は、アンサー型の『1.0』、ワイドアンサー型の『8.0』、大型マレットの『ELEVADO』、マレット型『CERO』、FRONT LINEラインアップ初のクモ型『RHO』の5種類のラインアップです。今回は、『FRONT LINE ELITE パター RHO』と『FRONT LINE ELITE パター CERO』の2本を試打します。

『FRONT LINE ELITE パター』のコピーは“独自の前方重心設計とフェース加工でまっすく安定した転がりを実現”です。

それまでの重心分散と後方重心のパターが全盛だった中で、『FRONT LINEパター』は、前モデルから、前方重心のパターを市場投入しました。そのほうが、メリットが多いはずだという理論展開は衝撃的でしたが、2年が経過した現在、パターのトレンドは完全に前方重心になっています。

『FRONT LINE ELITE パター』は、さらに進化をしました。注目すべきは、MIM「TUNGSTEN SOFT」インサートです。フェースインサートを30グラムを超えるタングステン素材で制作して、組み入れたのです。もちろん、究極の前重心になります。

その他にも、ソールのフェース寄りに15グラム×2のウェイトを装着して、前方重心を強くしています。

フェースの近くに重心があると、ミスヒットしたときに重心の距離が近いために、横方向にかかる力が弱くなってずれが小さい効果があるそうです。

今回試打する『RHO』と『CERO』は、似ているパターですが、強いて、似ているものを選びました。僕は、前モデルの『FRONT LINE パター 2.0 』(L字ミニマレット型)をエースパターにしていて、その前はクモ使い(スパイダー型パターの使い手のこと)だったので、前重心の進化とこの二つの形に興味があったのです。

5種類しか無いのに、2つの形が、かなり似ている秘密は何か? 進化した前重心は、どんな機能を発揮するのか? に注視しながら試打ラウンドをしました。

試打した日は、晴れで、気温は0℃~12℃。微風。グリーンは9.5フィートの速さ。使い慣れていて、クラブの影響に集中しやすいので『TOUR B X』を使用しました。

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