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低迷乗り越え…川岸史果が涙の6年ぶりV 「時間がかかってしまったけど恩返しができた」
ひさびさの優勝で川岸史果は涙をこらえることができなかった(撮影:上山敬太)
<リシャール・ミル ヨネックスレディス in 朝霧 最終日◇4日◇朝霧ジャンボリーゴルフクラブ(静岡県)◇6687ヤード・パー72>
ツアー初優勝を目指した佐久間朱莉とのプレーオフ。川岸史果は、最後2.5メートルほどのバーディパットを沈めると、何度も何度も右手のこぶしを振り下ろした。すぐに涙がほほをつたってくる。2017年の「マンシングウェアレディース東海クラシック」以来となる7年ぶりの勝利で、ツアー通算2勝目を手にした。
台風の影響で初日が中止となり、さらに2日目もスタート遅れ、濃霧によるサスペンデッドと天候に大きく左右された大会は、27ホールの超短期決戦という事態になった。首位と1打差の4位タイで第1ラウンドを終えた川岸は、わずか9ホールになった最終ラウンドで4つのバーディを奪った。
ツアー通算6勝を誇る男子ゴルファー・川岸良兼の次女として注目を集めた。16年に4度目の挑戦でプロテストに合格すると、翌年にはツアー初優勝。しかし大器と言われ続けたが、そこからは低迷、シードも喪失していた。19年には下部ツアーでは1勝を挙げるも、レギュラーツアーでの獲得賞金ゼロ円という苦難も。しかし昨シーズン、メルセデス・ランキング45位になりシードに復帰すると、今季はここまでの13試合で5度のトップ10入りと復調の兆しをみせていた。
表彰式の優勝スピーチでは、「2勝目は時間がかかってしまったけど、母のキャディで初めて勝ててうれしかったです。多くの支えてくれたみなさまへ、2勝目(時間が)かかりましたけど優勝して少しは恩返しができました」と、晴れやかに感謝を伝えた。
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