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吉田優利は“ベストタイミング”で米ツアー出場権獲得 古江彩佳、西村優菜に続く参戦に「一緒にやっていけるので楽しみ」

米ツアーのツアーカードを手にした吉田優利(撮影:Yasuhiro JJ Tanabe)

<Qシリーズ(米国女子ツアー最終予選会)最終日◇6日◇マグノリア・グローブGC クロッシングズC(米アラバマ州)◇6664ヤード・パー72>

吉田優利が、トータル19アンダーの7位タイで、上位45位タイまでに入った選手に与えられる来季の米国女子ツアー出場権を手にした。108ホールの長丁場を戦い切り、「通ってよかったというのが、一番大きいです」とホッとした表情を見せた。

ここまでの5ラウンドをすべて60台で終えていたが、寒くて風もあり、そのうえ大きく振られた難しいピンポジションが用意された最終日は「74」と初めてオーバーパーを叩いた。「バーディが来なかった。一個でも入っていれば違ったかもしれないですね」。今年最後のラウンドは、あまり後味のいいものではなかったが、「そういう日もある。たまたまそれが最終日だった」と割り切る。

とはいえ、前日までに21アンダーをたたき出し、貯金がたっぷりあったため“出場権獲得”という最終目標には大きな影響を及ぼさない。本人も「順位ももちろん大事ですけど、通ることは分かっていたので、気持ち的には楽ではありました」と話すように、最後は余裕をもってゴールテープを切ることができた。

24歳になる年で米国ツアーに挑むことについては、「(年齢的に)早く来てもよくなかっただろうし、これ以上先延ばししてもよくなかったと思う。本当にベスト」という。今年は日本でメジャー大会も制覇。脂が乗った状態で海を渡ることができる。

その米国で楽しみなのは「コース」。硬いグリーン、異なる芝質、厳しいセッティング。自分のゴルフ力を試すために最適な条件がそろっている。ショートゲームも大きな武器にしているだけに、そこでのプレーに胸もときめく。同学年の古江彩佳、西村優菜に続いての参戦。「彼女たちは彼女たちの考えがあってアメリカに来ていると思うし、そこを尊重しつつ、自分も一緒にやっていけるのですごく楽しみですね」。ジュニア時代から腕を競い合ったライバルたちとの“再戦”もワクワクする要素だ。

オフの取り組みも「去年までとは違ってくるかなと思います」と、米国仕様にブラッシュアップしていく。「どこを休んで、どこに出るとかは考えないといけないなとスケジュールを見て思った。今は“どうしようかな”という気持ちが大きいです」。米国でのルーキーイヤーの過ごし方も思い描きながら、“合格”を手土産に一度日本に戻る。(文・間宮輝憲)

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