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海外メジャー帰りの藤田寛之と深堀圭一郎 65歳・ランガーから刺激「やっぱりすごい」

海外メジャー帰りの藤田寛之。ドイツのレジェンドから学んだこととは?(撮影:米山聡明)

<ファンケルクラシック 初日◇18日◇裾野カンツリー倶楽部(静岡県)◇6993ヤード・パー72>

シニアツアーは6月の「スターツシニア」から約2カ月間が空いて、この「ファンケルクラシック」から高額賞金大会が続く“本番”を迎える。藤田寛之は昨年のシニアツアー賞金ランキング2位に入ったことで、念願だった海外シニアメジャー3試合に今年出場した。

5月の「全米プロシニア」では37位タイ、国内シニアの試合がなかった7月の「全米シニアオープン」(いずれも賞金ランキング4位以内)では47位、「全英シニアオープン」(賞金ランキング10位以内の上位2名まで)では33位タイに入り、いずれも4日間を戦い抜いた。「やっぱりメジャーは充実していた。コースも雰囲気もいい。試合の運営とか、さすがメジャーだなと思いました」と、久しぶりのメジャーの舞台に感銘を受けた。

40代のときと比べて、4大メジャーに対する感じ方は変わってきた。「若いときみたいに『この舞台で通用するには、こういう技術が必要』とかはなくなりましたね。同世代もそうですけど、60歳オーバーの人がいっぱいいるんです。(歳が)下の人から得るものはなくなって、上の人から元気をもらっています」という。

その中で特に刺激を受けたのが、全米プロシニアで一緒に回ったベルンハルト・ランガー(ドイツ)。藤田より12個上で今年8月で66歳になるが、全米シニアオープンで米国シニアツアー46勝目を挙げて、ヘイル・アーウィン(米国)をかわして歴代最多優勝記録を更新した。「ランガーさんはプロシニアで一緒に回って、パワーもそうだけど、体の動きだったり、ショットの正確性だったり、そういうのはやっぱりすごいと思う」。

国内シニアツアーにもそんな存在はいる。「(高橋)勝成さんもそうだし、室田(淳)さんとかたくさん先輩たちがいる。そういう人たちが頑張っていて、ランガーとかもっとすごいしって思ったら、歳を取ったなんて言ってられない。先輩から元気とかエネルギーをもらっていますよ」と話す。高橋勝成はこの8月で73歳、室田淳は7月で68歳になった。いまでもバリバリ現役でシニアツアーを戦っている。

深堀圭一郎も藤田とともに全米シニアと全英シニアに参戦して、同じくランガーから刺激を受けている。「ランガーとか、シニアで必死にやる先輩がいて、でも楽しんでいるし、上手いし、クオリティも高い。ゴルフってこうやって必死にやっていたというのを思い出すというか、感じるモノがありましたね」と、54歳にして闘志に火がついている。

2人が再び海外メジャーに挑戦するためには、賞金ランキング4位以内に入らなくてはならない。今大会を含めて高額賞金大会が続くこの3カ月が勝負になる。「やっぱりビシッと決めていかないといけない」と藤田はトップと4打差の3アンダー・6位タイ、「伸ばしていかなくては勝てない」と深掘は4アンダー・2位タイから優勝を目指す。(文・下村耕平)

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