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PGAツアーが選手に4ページのメモ! 来季の“格上げ大会”はポイント増でますます格差?

PGAツアー会長のジェイ・モナハン。「ファンが望んでいること」と改革に自信を見せている。(撮影:GettyImages)

今季のメジャー初戦「マスターズ」(4月6~9日)を翌週に控えた27日、PGAツアーのジェイ・モナハン会長は来季の“格上げ大会”についてのメモをツアーメンバーに送った。内容は4ページに渡る。その一部はこれまでも漏れ伝わっていたが、いよいよ新しい時代が訪れることが確定した。

今季から新たに設定された高額賞金大会、いわゆる格上げ大会は来季16大会を開催。四大メジャー、「ザ・プレーヤーズ選手権」とフェデックスカップのプレーオフ3大会、そして残りの8大会は70~80人の出場選手が予選落ちなしで戦うことになる。まだ正式発表はされていないが、タイガー・ウッズ(米国)がホストを務める「ジェネシス招待」、「アーノルド・パーマー招待」、ジャック・ニクラス(米国)がホストの「メモリアル・トーナメント」が加わるようだ。

今回、新たに確定したことはこの格上げ大会で得るポイントは、そうでないフルフィールドの大会より獲得するポイントも大きくなること。賞金だけではなく、ポイントレースにおいても格上げ大会が断然有利になる。

獲得するポイントの内訳は、メジャー、及びプレーヤーズ選手権は750ポイント、そのほかの格上げ大会の勝者は700ポイントを得る。フルフィールドのレギュラー大会は今季同様500ポイントで、格上げ大会では上位20位までがレギュラー大会の2倍以上のポイントを得るから、格上げ大会に出場できなければ、ポイントも賞金も大きな差がつくことになる。

その出場資格は、まずは前年度のフェデックスカップポイント上位50位まで。つまり今季のプレーオフ第2戦の「BMW選手権」まで出場した選手がその資格を得る。

次に来季のポイントランキング上位10選手や、格上げ大会の間に開催される通常大会で獲得したポイントの合計で上位5選手は次の格上げ大会に出場できる。さらに、同シーズンのトーナメント勝者、世界ランキング30位内(PGAツアーメンバーに限る)も出場資格を得る。また、大会はスポンサー推薦を4選手に付与できるとした。

トーナメント勝者は同年の格上げ大会と翌年の「セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」に参戦できる。つまりシーズン最後の大会で勝利した場合は、翌年の格上げ大会の資格にはならない。

また、メモでは来季シード権を巡る今年のフォールシリーズについても言及。フェデックス・カップポイント51位以下の選手は、今季のフェデックス・ポイントを保持したままでフォールシリーズを戦い、来季の出場資格へとつなげるとされた。

今年の終了時点でポイントランキング125位までが来季のフルフィールド大会の出場資格を獲得。また、DPワールドツアーのトップ10、下部のコーンフェリー・ツアーの上位30人、さらに今年再開される最終予選会から5人が来季の出場権を得る。(文・武川玲子=米国在住)

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