大会は2位で惜敗も…宮本勝昌が米シニアツアー挑戦を明言

米ツアーQT再挑戦を表明した宮本勝昌(提供:日本プロゴルフ協会)

<日本プロゴルフシニア選手権 TSUBURAYA FIELDS CUP 最終日◇6日◇イーグルポイントゴルフクラブ(茨城県)◇7102ヤード・パー72>

トップと3打差の3位タイで最終日を迎えた宮本勝昌が7バーディ・1ボギーの「66」と猛追。単独トップでスタートした増田伸洋も「66」とスコアを伸ばしたことで、3打およばなかったが、単独2位でフィニッシュした。

「調子が悪い割には、最後にいいスコアを出せたのは良かったです。でも、なかなか上手くいかない4日間でした」と内容には苦しんだ。「自分のやりたいことができない。感覚と実際の動きが違うというか、フィーリングが出せない。少しずつズレが生じているので、そのズレが最後まで修正できなかったな」。

今季は「スターツシニアゴルフトーナメント」、「倉本昌弘 INVITATIONAL 第1回EAGLE CUP」で2勝を挙げているが、それ以降は自身が理想とするスイングの動きと感覚が噛み合わず、苦戦が続く。この日のスコアだけを見れば復調の兆しとも思えるが、納得はいっていない。

「少しずつ、良かったり悪かったりを繰り返している」と、目下の課題は安定して好成績を残すこと。「その繰り返しなので。いいのが増えてくれば、もう少しゴルフも良くなるのかなと思う」。調子を挙げたい理由のひとつに、11月に挑戦する米シニアにあたるPGAツアー・チャンピオンズの来季出場権をかけた予選会が控えるためだ。

同予選会は1次と最終があり、国内シニアツアーの賞金ランキング上位5名(10月14日時点)のうちエントリーしたなかで最上位の1名が最終予選会に出場できることになっている。大会開催前の宮本の賞金ランキングは4位と圏内ではあったが、次戦は国内メジャー「日本オープン」に出場するため、同週の「トラストグループカップ 佐世保シニアオープンゴルフトーナメント」には出場しない。

期限の10月14日までにランキングを上げられるのは、今大会が最後のチャンスだった。単独2位で終え、賞金ランキングを3位に上げることができ、3番手につけることができた。しかし、「QT(最終予選会)がダメだったときのために、1次はエントリーしているし、スケジュールもそこに踏み込んでいる。アメリカに1回多く行けると思っているので」と、もしその1名にならなかったとしても1次から戦う覚悟だ。

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