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古江彩佳はプレーオフで敗戦 最終18番で3回ボギー「怪しいゴルフだった」

古江彩佳はプレーオフで敗戦(撮影:上山敬太)

<富士通レディース 最終日◇13日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6697ヤード・パー72>

大会3勝を誇るホステスプロの古江彩佳は、女王・山下美夢有とのプレーオフの末、敗戦。「ここまできていたので、2位というのは悔しい」と唇をかんだ。

3日目を終えてトータル10アンダーの首位タイに古江、高橋彩華、連覇を目指す櫻井心那が並んでいた。3選手は最終組からスタートしたが、その2つ前の組にいた山下美夢有が序盤からバーディを量産し、6位タイから一気に単独首位に躍り出た。

櫻井、高橋は山下の“ハイペース”について行くことができなかったが、古江は1番と6番でスコアを伸ばし食らいついて行った。一時は2打差まで広がったが、後半に入り山下が13番から連続ボギーを叩き、スローダウン。その間も古江は12番、15番と順調に伸ばしていき形勢が傾いていった。

「調子がそこまで良くないにしても伸ばせていたので、そこからしっかりバーディをとっていかないとな、と。前の組で伸ばしていたのは分かっていたので、バーディをとるしかないと思っていました」

その言葉通り、17番のパー3でもおよそ1ピンにつけるショットでバーディを奪取。この時点で山下を逆転し、単独首位に浮上した。迎えた最終18番、セカンドショットはグリーン奥のラフへと行ってしまう。そこからアプローチで寄せたものの2パットを要しボギー。山下とのプレーオフ(18番パー4繰り返し)が決定した。

プレーオフ1ホール目は両者、パーオンならずボギーとして2ホール目に入った。古江のセカンドは、残り157ヤードで7番アイアンを選択。アゲインストの中、「セカンドは引っ掛かり薄目で、そんな球だとアゲインストを食らって届くわけがないという感じです」と名物バンカーに捕まった。高いアゴはあまりに近く、ピンを狙うことはできず、グリーン左サイドに乗せるだけ。「15メートルくらい」の長いパーパットはピンに当てる意地も見せたが、ボールは惜しくもカップを跳ねた。このホールを山下はパーとして、古江の敗戦となった。

17番までボギーフリーで来ていただけに、悔やまれる最終ホール。さらにプレーオフを含めると3回ともボギーとした。「18番というよりは、ラウンドしている18ホールのなかで、ショットが良くなかった。フェアウェイキープをするのにも神経を使った。怪しいゴルフだったと思います」。納得のいくショットが打てていないなかで、最後の最後にその不安が的中してしまった。

それでも、主戦場の米国女子ツアーでは今年7月に海外メジャー「アムンディ・エビアン選手権」を制した実力を見せつけた古江。ホステスプロとして大会を大いに盛り上げたことは間違いない。

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