• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • ダボ2回から「ママを見返すぞ!」 22歳・小林光希が後半4連続バーディで上位発進

ダボ2回から「ママを見返すぞ!」 22歳・小林光希が後半4連続バーディで上位発進

小林光希は後半に猛チャージを見せた(撮影:佐々木啓)

<CAT Ladies 初日◇16日◇大箱根カントリークラブ(神奈川県)◇6652ヤード・パー72>

初優勝を目指すプロ2年目の22歳、小林光希が8バーディ・2ボギー・2ダブルボギーの「70」。雨風や雷雲接近の影響で、約2時間中断する難コンディションのなか、2アンダー・暫定4位タイで初日を終えた。

1番からバーディ→ボギー→バーディと出入りが激しいゴルフとなった。そして迎えた4番パー4ではティショットが左のラフに行き、そこからユーティリティでグリーンを目指したが、ガードバンカーのアゴにつかり4オン2パットでダブルボギー。さらに、9番でもダブルボギーを喫してしまい、3オーバーに後退した。

「前半終わったあとに、気持ちを切り替えました。ママから『何しとん!』って言われてちょっとムカついた(笑)。『ママを見返すぞ!』と思って後半頑張りました」

ハーフターン後の10番では、2打目をピッチングウェッジで1メートル弱につけてバーディ。続く11番は左手前からチップイン、12番は2メートル、13番は3メートルを沈めて4連続バーディを達成。さらに15番でもバーディを奪って、2アンダーでフィニッシュした。

「ママには“怒りパワー”で後半よかったよって言いたい(笑)」とご満悦。「最近のなかでは上出来かな。でも、もっと落ち着いたゴルフができればいいなと思います」と課題も挙げた。

春先は、4月の「フジサンケイレディス」で2位に入るなど好調をキープしていたが、7月以降は4試合で3回の予選落ちと調子を崩していた。そこで、今大会からパターを“ピン型”から“ツノ型”に初めてスイッチした。「私は優柔不断なのですが、ちょっと使ってみたくて。練習日にテストをしたら、真っすぐ転がる感じがして。キャディさんも良いって言ってくれたので、使いました」。初めて使用したツノ型パターでバーディを量産した。

現在メルセデス・ランキングは37位。11月の「大王製紙エリエールレディス」終了時点の同ランキング50位内に与えられる“来季シード権”獲得が第1の目標だ。「もちろん初優勝ができたらうれしいですけど、まずはシードを獲りたいですね」。ママからの“叱責”をパワーに変えて、目標に向かって突き進む。(文・神吉孝昌)

関連記事