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海外メジャー、プロテストが控えるシーズンへ  馬場咲希がオフトレで得た「振り切れる感覚」

馬場咲希が語る2023年の目標は(撮影:福田文平)

<ホンダLPGAタイランド 事前情報◇22日◇サイアムCC パタヤオールドC(タイ)◇6576ヤード・パー72>

昨年6月の「全米女子オープン」以来となる米国女子ツアー出場を目前に控え、アマチュアの馬場咲希(代々木高2年)が「サイアムカントリーはすごく好き。そこで大きな試合に出られることが楽しみ」と胸を高鳴らせている。

その姿を見ると、たくましさが増しているようにも感じる。オフに「ゴルフは空き時間にやる程度」というほど、トレーニングに打ち込んだ効果もその理由のひとつだ。「もともと小食でめっちゃきつい」と言うが、一食の量を増やし、間食も積極的に摂る“食トレ”でも体力強化に努めた。その結果、10ヤードの飛距離アップなどがもたらされ、「うれしいですね」と無邪気な笑みもこぼれる。

今年は大事な1年になる。この春から高校3年生になる馬場には、日本女子プロゴルフ協会のプロテスト受験が控える。「もちろん(照準を合わせるのは)プロテストが大事」。来年からツアー参戦するための権利を手にするための準備を進めていく。

昨年8月の「全米女子アマ」優勝により、「私的にめっちゃ楽しみ」という全米女子オープンや、全英などの海外メジャー出場権を得た。これに加え、日本の女子ツアーにも推薦で出場していくことは確実で、プロテストまでの道中でも大きな舞台に何度も立つことができる。それは本人も、「アマチュアでこういうプロの試合に出られたり、海外メジャーに出られるのはいい経験。プロになる前にこのような経験を積めるのはうれしい」と実感する部分だ。

タイでの練習ラウンドなどではドライバーを振り切る姿が印象的だった。「(昨年の)シーズン中は振ろうとしても振れなかった。今は振り切れる感覚があってショットも気持ちいいです」と会心の当たりも何度も飛び出している。「当たりがいいと予想以上に飛んじゃうんです」。それでも「飛んでいるのを見るとうれしいです」という気持ちのほうがやっぱり大きい。

将来的には海外でのプレーを希望する。そしてタイのコースでも「(米国の)LPGAで戦いたいです」という気持ちは強まるばかり。22日にはアマチュアながらプロアマにも出場。その注目度はやはり高い。「夢は海外メジャー優勝と言ってきましたが、(昨年までは)海外の試合にあまり出たことがなかった。今は(優勝を)イメージできるようになりました」。身長175センチで平均飛距離270ヤードを誇る大器は、大舞台での経験値も加えて、伸び盛りの2023年を過ごしていく。(文・間宮輝憲)

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