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ルーキー・杉浦悠太が最終日『62』 ベスト更新&トップ10での今季幕開けに「まさか…」

杉浦悠太が今季開幕戦で好スタートを切った(撮影:ALBA)

<東建ホームメイトカップ 最終日◇31日◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重県)◇7069ヤード・パー71>

昨年に歴史的アマチュア優勝を遂げ、プロ転向を果たした杉浦悠太。昨年大会にはアマチュアとして出場したが、今年はプロ1年生として国内男子ツアーの開幕戦を戦った。

初日の午後から降り出した雨の影響で、2日目のスタートが約6時間と大幅に遅れるイレギュラーな事態が起きた。もともと午後スタートだった杉浦は、日没のためティオフすることさえできなかった。そのため、3日目と最終日の2日間で残りの54ホールを回るという体力勝負の大会となった。

これまでこのような経験は「ないですね(笑)。いい経験になったと思います」と疲労を感じさせないフレッシュな笑顔で答えた。

トータル6アンダー・41位タイで迎えた最終ラウンドは、ボギーなしの9バーディを奪い「62」をマーク。自身のベストスコアを1打更新し、トータル15アンダー・8位タイでトップ10入りを果たした。「まさかの…だいぶうれしいです。もう更新できないと思っていたから、本当にうれしい」と喜んだ。

要因はパッティング。なかにはOKバーディもあったが、9メートル、6メートルなどの微妙に長い距離も入れてスコアを伸ばした。「タッチが良かった。入らなかったのも、全部惜しい結果だった」とグリーンとかみ合い、見事にベスト更新。開幕ダッシュを決めた。

「まさかのトップ10入りだった」と自身でも驚きの結果だというが、「こうしてパターが入るのは、あまり自分にはないことなので、すごく自信になる。こういうゴルフもできるんだなという発見です。でも、ショットはあまり良くなくてゴルフ場の広さに助けられた。そこは調整しないといけないですね」

次戦の「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」までおよそ1カ月の期間がある。アジアンツアーのシードも保持している杉浦だが、「アジアンツアーは出ずに、その試合に集中しようかなと思います。スイングを見直していきたい」と国内2戦目に向けて集中する。

今季の目標である「賞金王」へ幸先のいいスタートを切った杉浦。昨季、ルーキーイヤーで賞金王に輝いた中島啓太に追いつき、そして超えていくためにも、どん欲に勝利を求めていく。(文・高木彩音)

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