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引退発表のレクシー・トンプソンが首位発進 10年ぶりメジャー制覇へ「あまり先のことは考えない」

今季限りで引退のレクシー・トンプソンが首位発進(撮影:南しずか)

<KPMG全米女子プロゴルフ選手権 初日◇20日◇サハリーCC(米ワシントン州)◇6731ヤード・パー72>

3週間前のメジャー「全米女子オープン」で今季限りの引退を発表。レクシー・トンプソン(米国)のラストランに向けたカウントダウンは始まっているが、この「KPMG全米女子プロ」で単独首位発進を決めた。

6バーディ・2ボギーの「68」をマーク。ネリー・コルダ(米国)とパティ・タバタナキト(タイ)の後続2人に1打のリードを奪って初日を終えた。「このコースはティショットが大事」とフェアウェイキープをカギにあげるなか、きょうは6回と半分以下。それでも、致命的なミスがなく、「ラフからもいいショットが打てた」とチャンスを作った。

「とくに何かをつかんだわけではないんだけど、イベントの雰囲気なのか、ただ外にいることを楽しんでいただけなのか。より自由になれた気がしたんだ」。メジャー大会となれば、より一層頭を使い、ミスをすればよりストレスが溜まってしまう。そんなネガティブな気持ちを切り替えながら、ひときわ多いギャラリーの声援を力に好プレーを生み出している。

先週の「マイヤーLPGAクラシック」では三つ巴のプレーオフまでもつれ込むも惜敗。正規の最終18番では、イーグルトライのアプローチがあと数センチ届かず、紙一重で5年ぶりの優勝を逃した。近年は不調にあえぐレクシーだが、ここ2試合では笑顔を弾けさせる場面も目立つ。

2014年「クラフト・ナビスコ選手権」(現シェブロン選手権)以来の“ビッグタイトル”獲得となれば、引退について考えが変わるのか―。そんな問いかけには、「ゴルフはクレイジーなゲームだから、あまり先のことは考えない。一日一日を大切にして、それが私をどこに連れていくかを見るだけ」。プロゴルファー人生の最終章に、新たな1ページを刻みたい。

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