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「パターが早かった」 鈴木愛の“らしさ”を取り戻したPING担当者の助言【勝者のギア】

鈴木愛の18勝目を支えた14本(撮影:米山聡明、ALBA)

<北海道meijiカップ 最終日◇6日◇札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)◇6593ヤード・パー72>

国内女子ツアー「北海道meijiカップ」の最終日。単独トップで出た鈴木愛が5バーディ・ボギーなしの「67」をマーク。大会レコードタイのトータル15アンダーで逃げ切り、2021年「資生堂レディス」以来となる18勝目を史上16人目のノーボギーVで飾った。前週に単独首位からスタートして惜敗した反省から、「逃げないゴルフを最後までやり切る」ことがテーマだったと振り返る。

「2番も左奥ピンで『左だけはいきたくない』と思っていたんですが、逃げていても意味がないし、先週それで負けているので、絶対にピンを狙っていこうと。最後まで攻め続けられたので、それがボギーフリーにまわれた要因だと思いますし、ピンチでも焦らず冷静にできたのはまた一歩成長できたのかなと」(鈴木)

また、サポートを受けるPINGのスタッフからも、前週のサンデーバックナインのプレーに指摘を受け、それを生かしていた。「『16、17、18番はパター(のテンポ)が早かったよ』とPINGの人に言われた。自分でもガッカリきていて“らしい”パットじゃなかったと思うし、ちょっとテンポも早かったかなと。それが今日はなかったです」。

最終日のパット数は「26」を記録し、3日間の平均は「26.67」で全体3位。ツアー屈指のパター巧者が、らしいプレーでバーディを量産した。使用したパターは『PLD MILLED ANSER 2』。開幕戦から使っているブレード型で、夏場を迎えても愛用している。

また、朝の練習でもひと工夫。暑いなかでの連戦で疲れが残っていることを考慮し、さらにはショットが乱れることをも予想して、50度ウェッジを打つことに時間を費やした。その効果もあってか、100ヤード以内で高精度のショットを繰り出す。8番では残り92ヤードから50度ウェッジで手前3メートルにつけてこの日初バーディ。これが号砲となり、後続との差をじわりじわりと広げていった。

【鈴木愛のクラブセッティング】
1W:ピンG430LST(10.5°ALTA J CB SLATE-S 45.5インチ)
3W:ピンG430LST(15°TOUR2.0 CHROME 75R)
7W:ピンG425MAX(20.5°TOUR2.0 CHROME 75R)
4,5U:ピンG430(22,26°TOUR CHROME 85R)
6I~PW:ピンi210(N.S.PRO 950GH neo R)
A,SW:ピンGLIDE 2.0(50,54,58°)
PT:ピンPLD ANSER2
BALL:タイトリストPro V1x

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