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『テンセイブラック』が元調子系の“コア”になる!ダウンの再現性とインパクトの超加速で真っすぐぶっ飛ぶ!

同じ“元調子系”で比較試打! 『1K』シリーズのWHITE&ORANGEとは何が違う?

『TENSEI™ PRO 1K』ラインには、WHITEとORANGEも『TENSEI™ PRO BLACK 1K CORE』同じ“元調子系”シャフトになる。それぞれどんな特徴があるのか、どう選び分ければいいのか。海老原のパワーに合った“60X”で試打比較を行い、解説してもらった。

「3タイプの“元調子系”を打ってみて、程度の差こそありますが弾道安定性やスピンを抑えられる性能は全モデルに共通していました。一方で、スイング時の振り感には明らかな違いがあり、ゴルファーによって好みが分かれるはずです。まず最もクセのない振り心地だったのが『WHITE』です。変にしなるポイントがなく、全体がマイルドに動いてくれるので自分のタイミングでスイングを作っていけるシャフトでした。

一方で、個性を感じたのは『ORANGE』です。手元側に重量があるカウンター効果によって、ダウンスイングでヘッドがリリースされる印象で、つかまりの良さを感じました。“元調子系”ですが、オートマチックにボールを打ち出したい人と相性の良いモデルだと言えそうです」

当然ながら同じ“元調子系”でも部分ごとの剛性設計はモデルによって大きく異なる。『WHITE』は手元から先端にかけて剛性の山を作らずに全体的に硬めの設計を採用。素材の工夫によってマイルドなしなりを得ながら、自分のタイミングでスイングを作れるモデルになっている。

一方で『ORANGE』は手元側に軟らかいポイントを作り、中間部から先端にかけての剛性を高めている。ただし、『TENSEI™ PRO BLACK 1K CORE』よりも剛性差が小さく、手元側に比重の大きい素材を入れることでカウンターバランスの設計を採用したことで、振り遅れの出にくいモデルに仕上げている。

「『ORANGE』はダウンでシャフトの挙動を感じましたが、『TENSEI™ PRO BLACK 1K CORE』はインパクトからフォローにかけて動きのあるシャフトでした。似た設計に見えますが、振り心地は全く別物です。また、中間から先端にかけての強さがあり、よりスピンを抑えた強弾道が打ちやすいのも『TENSEI™ PRO BLACK 1K CORE』ですし、左のミスを抑えながらストレートに近い弾道で飛ばしやすいことも他の“元調子系”とは違った特徴になっています」

「改めて“元調子系”で比較をしてみると、『TENSEI™ PRO BLACK 1K CORE』の進化がよく分かります。スイングの再現性を高めながら、インパクトではダウンでブーストしたエネルギーを一気に解放するようにして飛距離を出してくれますし、そういった加速感があるのにボールがネジレないのは驚きでした。飛距離と精度を高い次元で両立できるシャフトですし、スペックも“50R”から“80TX”まで幅広く揃っていますので、多くのゴルファーが性能を実感できるはずです」

『TENSEI™ PRO BLACK 1K CORE』は、これまで多くのアスリート向けシャフトを手がけてきた三菱ケミカルが作り上げた“元調子系”の1つの完成形と言うことができそうだ。ゴルファーのパワーをブーストしながら飛距離に変換し、ネジレのない真っすぐなボールでフェアウェイを射抜く。飛距離と方向性、どちらも高めようと思うなら、試さない手はなさそうだ。

取材協力/GOLF & FITNESS POINT芝浦 撮影、構成/田辺直喜

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